四天王寺中とデンソーテンのメンバーたち(adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({});強豪復活を目指す四天王寺中を指導 9人制女子のトップチームであるデンソーテンレッドフェニックスは、四天王寺中(…

四天王寺中とデンソーテンのメンバーたち

 

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強豪復活を目指す四天王寺中を指導

 

 9人制女子のトップチームであるデンソーテンレッドフェニックスは、四天王寺中(大阪)を兵庫県神戸市のデンソーテン体育館に迎えて昨年12月25日に練習会を行った。準優勝だった水の都杯(12月22日終了)で今シーズンの大会を終えたデンソーテンだが、24日にも全国都道府県対抗中学大会(JOC杯)に出場する福島県代表チームと強化練習会を行ったばかりで、バレーボール教室などの活動や、来シーズンに向けてのチームづくりが既に始まっている。

 四天王寺中はかつて全国優勝経験もある強豪だが、休部になっていた時期もあり「再び強いチームに」とデンソーテンOGの川島恵さんが2023年より監督に就任。以来、お互いに障害者バレーボールミーティングなどにも参加して交流を深めている。デンソーテンが優勝を飾った昨年の全日本9人制総合女子選手権大会の決勝にも、チームで応援に駆けつけていた。

 

 練習会当日は、実際に試合を見た感想の発表からスタート。「バレーボール教室とはまた違う、真剣勝負のプレーを見て、自分たちもあんなふうにバレーができるようになりたい! と思った」という感想を聞いて、メンバーにも気合いが入る。

 練習ではデンソーテンのメンバーが四天王寺中の選手とペアを組むかたちで、担当メンバーがフォローしつつ全体練習を進めるという流れ。入念にアップを行うと、まずは基礎のパス練習。強打レシーブや3人レシーブでは竹口和三GMや藤本幹朗監督が積極的にボールを出し、「ボールを出す人の構えを見て、どこにボールが落ちるか予測して動く」「ただ上げるだけではなく、次の人につなげることを意識して」「攻撃につなげるための、トスを上げやすいレシーブを」とアドバイスを送った。

 

メンバーは熱く、ていねいに指導

 

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激戦区でもポジティブに、向かっていく気持ちで

 練習自体はふだんの部活と変わらないものの、「やっぱり竹口GMや実業団のメンバーと一緒に練習すると緊張感が違う。うまい選手が一緒に入ってプレーしてくれるので、いつもよりボールがつながっていい動きになっている」と練習を見守る川島監督。

 午後からはポジション別に分かれてブロック、サーブレシーブ、そして二段トスを重点的に練習。最後はデンソーテンのメンバーも入っての実践形式で、1日の成長を確認した。

 

 厳しい3人レシーブや二段トスに重点を置いた練習メニューを終えて、「レシーブはしんどいけど、バレーはボールを落とさなければ負けないスポーツ。レシーブでつなげばスパイクになるし、やればやるほどうまくなる。強い相手と試合をするときも『しんどいな』とか『怖いな』という気持ちじゃなくて、『やるぞ』という気持ちで挑めばうまくなる。大阪は強豪が多いけど、『どうせ勝てない』ではなく『やったるで!』という気持ちで頑張っていってほしい」という竹口GMの言葉に、生徒たちは強くうなずいていた。

 

「あらためてオーバーハンドレシーブでの重心を指摘されたことで、すごく動きやすくなりました。マンツーマンで見てもらえたので、できていないところ、自分でもへただなと思っていた部分をしっかり教えてもらうことができ、実践形式ではちょっとできるようになったのがうれしかったです。今日の練習を忘れずに、今後も頑張ります!」と四天王寺中の山城晴花キャプテン。

 2024年最後のバレーボール教室も充実した内容で、それぞれがいいクリスマスを迎えることができた。

【次ページ】特別対談 佐々木遥香主将(デンソーテン) × 川島監督(四天王寺中)

 

デンソーテンOGの川島監督(左)と佐々木主将

 

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特別対談

「試合は芸術的で力も十分。もっと自信を持って取り組んで」

佐々木遥香主将(デンソーテン) × 川島監督(四天王寺中)

――現役時代はセッターとして兵庫国体優勝をはじめ、何度もチームを日本一に導いた川島さん。引退後もサイト運営などチームのバックアップに尽力されました。佐々木主将にとってはどんな存在ですか?

佐々木 サリさん(川島監督のコートネーム)は超レジェンドで(笑)

 

川島 ありがとうございます。

 

佐々木 在籍時は、バレーはもちろん、バレー以外のところもすごく指導してくださって。カズさん(竹口GM)と同じくらいの存在です。

――そんな川島さんが23年、母校である四天王寺中の監督に就任されました。レッドフェニックス時代のバレーボール教室などの経験は生きていますか?

川島 それはもちろん! バレーボール教室は2007年からずっとやり続けていて、もう18年になります。最初は竹口GMが「地域に恩返ししていこう」と手探り状態で始めたものが、今では強豪校から地域の小学校まで、それも全国津々浦々へ行かせてもらっているのはすごいことです。

 

佐々木 ありがたいことですよね。バレー教室も最近は幅が広がってきて、参加者のカテゴリーやレベルによって指導の仕方や伝え方も変えないといけないので、どうやったら伝わるのか? 毎回難しいところはありますが、やっぱりそれがちゃんと伝わって、うまくできたら本人もめっちゃ喜んでくれる。それを見てこっちもうれしくなるときが、バレー教室をやっていていちばんよかったなと思います。

――今日のバレー教室はいかがでしたか?

川島 竹口さんの指導に加え、メンバーが一緒に入って盛り上げてくれるので「しんどいけど、まだやりたい!」という気持ちを引き出すのがうまい。あと、やはり全日本総合の決勝を観戦したことで「あんなすごい試合をした選手と練習できる」というのが大きいですね。中学生で9人制の試合が見られたこともよかったです。

 

佐々木 ありがとうございます。確かに自分も中学生のときにJOC杯のチームで9人制の方にめっちゃ教わって、初めて9人制の存在を知ったのですが、そのときに「9人制っておもしろいな」と思ったんですよ。

 

――その経験がデンソーテン入団のきっかけにもなりましたか?

佐々木 大きかったですね。そのときの気持ちがあったから、声をかけてもらったときにもすぐに「9人制に行ったら楽しいかも」と思いました。

 

川島 6人制だけをやっていたらわからないですから。9人制もめっちゃおもしろいんですけどね。

――バレーボール教室は社会貢献活動として大きな存在で、メンバーにとってもいい経験になっていると思います。佐々木主将は引退後のキャリアをどう考えているかわかりませんが、指導者もいいな、と思いますか?

佐々木 そうですね。バレー教室もですが、地元に帰省したときにバレーを教えに行ったりするんですよ。この冬休みも表敬訪問と一緒に実施予定です。

 

川島 一人で?

 

佐々木 そうなんです。一人で大丈夫かなと思いつつも、地元ですから。そういう機会も増えているので、頑張っていこうかなと。改めて今日も、カズさんの伝える力も見る力もすごいな、勉強しなければ、と思いました。

 

川島 私も指導者としてはまだ新人なので、竹口さんからはほんとうに学ばせてもらっています。変化した部分もあるけど、ベースの「やって楽しい、見て楽しい」はそれこそ20年前から変わっておらず、ずっと変わらない熱意で指導してくださっていて頭が下がります。

――川島さんはデンソーテンに在籍されていた頃と現在とで、チームの見え方は変わりましたか?

川島 それこそテンにいた頃は「もっとできるやろ」と思っていましたね(笑) でも、見る方になってからは「いや、すごいな!」と(笑)

 

佐々木 (笑)

 

川島 練習にしてもそうですが、試合もすごくて、もう芸術的。だからもっと選手にも自信を持ってほしいなと思います。技術的には、自分たちがいた頃より今の方が絶対うまいですし。

 

佐々木 そうですかね…。

 

川島 いや絶対うまい! でも、だからこそ自己肯定感というか、自信がないのがもったいない。昔のチームはもっと雑草感があったというか、根拠のない勝ち気みたいなものがいいときもあって。

 

佐々木 確かにミスとか、うまくいかなかったことに着目しすぎて、うまくいっている部分もあるのに、マイナスの方が大きくなってチーム全体が…、みたいなこともありますね。メンタルはほんとうに難しい。

 

川島 難しいよね。頭ではわかっているわけだし。でもほんとうに、こんなに頑張っているわけなので、みんなもっと自信を持ってプレーしてほしいな、と思う。

――最後に、お互いにエールをお願いします

川島 レッドフェニックスに対しては、私はもう愛しかないので。でもとにかく、V9チャンプリーグですよ。いいかげん優勝してほしい(笑) それプラス、バレー教室で子どもたちやママさんにバレーの楽しさをもっと広めていってほしいですね。

 

佐々木 頑張ります! サリさんはほんとうにカズさんと同じというか、私たち後輩からするとやっぱりすごい。でも学校や保護者の方など、部活となると、今までとは違う大変なこともたくさんあると思うんです。それでも、サリさんも本気で中学生と向き合っていて、中学生たちにもそれが伝わっているなと思うので、この調子でみんなうまくなっていってほしいと思います。

 

川島 竹口さんじゃないけど、私も自分の教え子がいつかレッドフェニックスに入ってくれたら…、という夢ができました。そのためにもお互い頑張っていきましょう!

 

■デンソーテンレッドフェニックスは対象を問わず充実の指導を実施 ひょうごスポーツ応援部主催「バレーボール交流会(小学生対象)」&親和女高合同練習会

■「選手時代の教えを伝えていきたい」 デンソーテンOGが高校の監督として思い出の体育館へ

■パナソニックにまつわるもう一つの名称変更。9人制女子のジュニアチーム「門真BluebellsFjr」のFに込められた地域との共創

■地元・大船渡で初のバレー教室 9人制デンソーテンの佐々木遥香

■全国中学生選抜の海外遠征メンバーが決定。2月のイタリア遠征へ向けて二次合宿を実施

 

【次ページ】四天王寺中バレーボール部強化練習会その他の写真

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体育館には元気な声が響いた

奥で見守るのは竹口GM


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