【神奈川】行方不明になっていた認知症の70代の男性を保護したとして、磯子署は14日、横浜高2年三島瑛真(えいしん)さん(17)に感謝状を手渡した。三島さんは選抜大会出場が見込まれる硬式野球部で、スタメンでの出場経験もある選手。「捕手として…

 【神奈川】行方不明になっていた認知症の70代の男性を保護したとして、磯子署は14日、横浜高2年三島瑛真(えいしん)さん(17)に感謝状を手渡した。三島さんは選抜大会出場が見込まれる硬式野球部で、スタメンでの出場経験もある選手。「捕手として周りに目を配っていた経験が生きた。感謝状をもらったことよりも、男性が無事でうれしい」と語った。

 昨年12月12日午後8時過ぎ。野球部の練習を終えて自転車で帰宅中、横浜市金沢区の道路脇で、額から血を流している男性を見かけた。

 声をかけると、「大丈夫」と立ち去ろうとしたため、一度は男性から離れた。ふらつく男性に「やっぱり心配」と再び声をかけた。住所や氏名を聞いても答えがなく、「危険だ」と判断して110番通報し、警察官と救急隊員に引き継いだ。

 男性は夕方に外出した後、行方がわからなくなり、妻が署に行方不明届を出していた。中村高久署長は「適切な対応のおかげで命の危険を防ぐことができた」とたたえた。(中嶋周平)