横川は今季、先発ローテーション定着を目指す(C)産経新聞社 今オフ、巨人の積極補強が話題を集めた。中日からは最強守護神のライデル・マルティネスを獲得。バッテリーではソフトバンクから甲斐拓也も獲得。扇の要の充実もはかった。【関連記事】石川柊太…

 

横川は今季、先発ローテーション定着を目指す(C)産経新聞社

 

 今オフ、巨人の積極補強が話題を集めた。中日からは最強守護神のライデル・マルティネスを獲得。バッテリーではソフトバンクから甲斐拓也も獲得。扇の要の充実もはかった。

【関連記事】石川柊太を逃し、田中将大を獲った巨人 菅野智之の「貯金12」の穴をどう埋めればよいのか

 ほかにも投手陣においては日米通算197勝とベテランの田中将大、新外国人野手にはエンゼルス時代には大谷翔平と同僚として戦い、3Aでトリプルスリーも達成した左の強打者候補、トレイ・キャベッジ獲得と様々な特色を持った選手がそろう中で、注目されるのは「菅野の15勝」だ。

 菅野智之が2024シーズンにマークした15勝の穴をいかに先発陣が埋めていくかは、リーグ連覇、日本一奪回を目指すチームにおいても大きな課題となる。
 
 阿部慎之助監督が求めているのは若い投手陣の踏ん張りにもある。15勝を一人で埋めるとなると厳しいが、複数の選手で埋めてほしいと方針を示している。

 すでに先発ローテーションをめぐっては昨季開幕投手を務めた戸郷翔征、2桁をマークした山崎伊織、侍ジャパンでも躍動した姿を見せた井上温大、左腕助っ人のフォスター・グリフィンが当確と見られる中、ほかの2枠をめぐって、赤星優志、西舘勇陽、又木鉄平、平内龍太、伊藤優輔、堀田賢慎、京本真らがしのぎを削る。

 そんな中、飛躍が期待されている一人に、今季でプロ7年目を迎える左腕、横川凱にもある。

 昨季は12試合に登板、うち3試合に先発登板し、3勝1敗、防御率0・94とポテンシャルの高さを示した。

 横川といえば、原辰徳前監督に「タワマン投法」とも名づけられた190センチの高身長を生かした角度あるストレートと変化球のコンビネーションが持ち味。

 また横川がローテに定着となれば「左腕王国」への期待も高まる。かつてチームでは高橋尚成氏、内海哲也氏(現1軍投手コーチ)と左投手が活躍し、原政権下のリーグ3連覇を支えたことも知られる。

 チームには昨季6勝をマークしたグリフィン、同じくキャリアハイの8勝をマークした井上、先発ローテ枠にチャレンジする2年目シーズンとなる又木など今後が楽しみな左腕も多く在籍するとあって、横川がこの布陣でどんな働きを示すのか、注目される。 

 左腕が安定したパフォーマンスを示す球団は強みを発揮するとあって、「左腕王国」が復活するかも今季の巨人の戦いの中で大事なポイントとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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