錦織圭、全豪オープン6年ぶりの初戦突破 今年最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)が1月12日に開幕。大会初日には4年ぶりの出場となる錦織圭(ユニクロ/世界ランク74位)…
錦織圭、全豪オープン6年ぶりの初戦突破
今年最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)が1月12日に開幕。大会初日には4年ぶりの出場となる錦織圭(ユニクロ/世界ランク74位)が登場。チアゴ・モンテイロ(ブラジル/同106位)に4-6、6-7(4)、7-5、6-2、6-3の大逆転勝利で、2019年大会以来の2回戦進出を果たした。
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35歳の錦織は、昨季末にチャレンジャー優勝を果たすと、今季開幕戦となった「中国銀行・香港テニスオープン」(中国・香港/ATP250)で準優勝。2年7ヵ月ぶりにトップ100入りを果たした。
過去2012、2015、2016、2019年にベスト8入りしている全豪オープンは、4年ぶり11度目の出場。今大会1回戦の相手は、予選3試合をストレートで勝ち上がった左利きのモンテイロとなった。
第1セット、錦織は短いラリー、好サーブでテンポよくポイントを獲得。ラブゲームキープで幸先の良いスタートを切る。だが、モンテイロも思い切りのよいプレーを見せる。左右に動かされて守備に回った錦織は、第5ゲームでブレークを許てしまい、そのまま挽回できず4-6で第1セットを失った。
巻き返したい第2セットは、ミスがありながらもサービスキープを続ける。パワフルなショットを放つモンテイロからなかなかチャンスを作れずに耐える時間が長くなるも、第12ゲームでようやくブレークポイントを握った。この機会を逃したくない錦織。だが、モンテイロも一歩も引かず好サーブを放たれ、チャンスを生かせない。ピンチを脱したばかりのモンテイロにタイブレークも奪われ、2セットダウンとなった。
あとがなくなった錦織は、トイレットブレークを取って第3セットへ。その立ち上がりの第1ゲーム、7度あったブレークポイントを活かせず約15分の第1ゲームは、モンテイロがサービスキープ。錦織は悔しさをあらわにしたが、その後の自身のサービスゲームを時間をかけずにキープしていく。
リターンゲームでプレッシャーをかけていきたい錦織。しかし、モンテイロの精度の高いサーブを崩しきれない。テンポよく試合が進んでいった4-5の第10ゲームでは2度のマッチポイントを握られた。それでもこれを防ぎきると、第11ゲームではこの試合12度目のブレークポイントを取り切って、初めてモンテイロのサービスゲームをブレーク。崖っぷちで踏みとどまった錦織が7-5でセットを奪い返した。
この勢いに乗りたい錦織は第4セット第1ゲームでのチャンスこそ逃したものの、第3セットから引き続き安定したプレーを披露。ここまでハイペースで戦ってきたモンテイロのペースが落ち、第3ゲームでブレークに成功する。さらに、第5ゲームも破って足を痛めたモンテイロを突き放す。0-1から5ゲームを連取するなど6-2で第4セットも奪った。
グランドスラムで最終セットにもつれた際の通算成績は26勝6敗と81%と勝負強さを見せる錦織。序盤でリードを奪うと、モンテイロも粘りを見せて追いかけるも、これを振り切って6-3。試合時間4時間6分の激闘を制して、6年ぶりに全豪オープン初戦突破を果たした。
2019年大会4回戦のパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)戦以来となる2セットダウンからの逆転勝ちを見せた錦織は、2回戦で第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同12位)とクリストファー・オコネル(オーストラリア/同64位)の勝者と対戦する。