岡本は守備力の高さも認められている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人のオフの積極補強が話題を呼んでいる。 ソフトバンクからは球界屈指の捕手、甲斐拓也を獲得、中日の絶対守護神として活躍したライデル・マルティ…

 

岡本は守備力の高さも認められている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 巨人のオフの積極補強が話題を呼んでいる。

 ソフトバンクからは球界屈指の捕手、甲斐拓也を獲得、中日の絶対守護神として活躍したライデル・マルティネス、新外国人野手としては3Aで「トリプルスリー」を記録したこともあるトレイ・キャベッジを獲得。ほかにも投手陣では日米通算197勝をマークしている田中将大、元DeNAの左腕セットアッパー、石川達也など様々な役割を担う選手が集まった。

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 一方で課題とされるのは打線強化にもある。昨季は菅野智之がリーグ最多の15勝をマーク、救援陣も12球団トップタイの防御率を記録するなど、「守りの野球」を固めたことで4季ぶりのリーグ優勝に結びついた。

 ただ、打線においては特に主砲、岡本和真の後を打つ5番打者が固定できなかったこともあり、なかなか得点力もあがらず。ポストシーズンではCSファイナルS6試合でわずか9得点と貧打がクローズアップされた。

 巨人包囲網が予想される今季、打線上積みが求められる中、キーワードとなりそうなのは「ユーティリティプレーヤー」だ。

 複数ポジションを守れる選手が増えるほど、打線も組みやすくなり、得点力はあがると見られる。

 その意味でキーマンとなるのは、4番の岡本だ。昨季は主に一塁ポジションで出場。柔らかいハンドリングなども光り、一塁手として初のゴールデン・グラブを獲得するなど、堅守でもチームに貢献した。

 ただ今季は一塁に新外国人のキャベッジ、また大城卓三も同ポジションにおいて出場が増えると見られる。すでに阿部慎之助監督はチーム状況を見ながら、岡本に関しては昨季同様に一塁、三塁、また外野と柔軟な起用を示唆している。

 チームに与える相乗効果も大きい。2024シーズンは全試合に4番としてスタメン出場、打率.280、ともにリーグ2位となる27本塁打、83打点とけん引。守備においても一塁、三塁、左翼と器用にこなした。

 昨季に続き、主砲がチームの好循環のために複数ポジションを引き受けるとなれば、若手含め、刺激を受けることは間違いなく、選択肢が増えるほど、攻撃的布陣も可能となる。

 すでに岡本も勝利のために複数ポジションを引き受ける姿勢を示している。

 目指す日本一のために果たして指揮官がどのように選手起用を進めていくのか。注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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