9大会連続のワールドカップ出場に危機感を抱いているカナダ代表の、新しい指揮官が決まった。同国ラグビー協会は21日、元ロシア代表ヘッドコーチで、昨季までウェールズのニューポート・グウェント・ドラゴンズで采配を振っていたキングズリー・ジョーン…

 9大会連続のワールドカップ出場に危機感を抱いているカナダ代表の、新しい指揮官が決まった。同国ラグビー協会は21日、元ロシア代表ヘッドコーチで、昨季までウェールズのニューポート・グウェント・ドラゴンズで采配を振っていたキングズリー・ジョーンズ(48歳)をヘッドコーチに任命したと発表した。

 元ウェールズ代表FLであるキングズリー・ジョーンズは、プレミアシップのセール・シャークスなど複数クラブで指導し、2011年のワールドカップでは初出場となったロシア代表のチームディレクターを務めた。その後、ヘッドコーチとしてロシア代表を強化してきたが、2014年に退任し、兼任でアシスタントコーチを務めていたニューポート・グウェント・ドラゴンズのヘッドコーチとなっていた。さらに、ウェールズラグビー協会のシニアハイパフォーマンス強化を担当していた経験もある。

 カナダ代表は、約8年間けん引してきたニュージーランド人のキアラン・クローリーがプロ12(現 プロ14)に属するイタリアのベネトン・トレヴィーゾの指揮官になるため2016年1月に退任し、後任のマーク・アンスコム ヘッドコーチは結果を出せず今年8月に解任となっていた。
 カナダ代表は、2016年6月にはバンクーバーで日本代表に敗れたものの22-26と競り、当時の世界ランキングは18位だったが、アンスコム体制で14試合戦って2勝しかしておらず、ブラジル代表などにも敗れてランキングは24位に下がっている。ワールドカップ2019の北米予選ではアメリカ代表に1分1敗で出場権を獲得できず、来年2月におこなわれるウルグアイ代表とのプレーオフを控えている。

 キングズリー・ジョーンズ体制となるカナダ代表の初陣は、11月3日にバンクーバーでおこなわれるマオリ・オールブラックス戦になる予定。