◇米国男子◇ザ・セントリー 初日(2日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)前半に4連続バーディを先行し、後半11番(パー3)でも10m近い距離を沈めて伸ばした松山英樹だったが、13番で微妙な返しを外…
◇米国男子◇ザ・セントリー 初日(2日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)
前半に4連続バーディを先行し、後半11番(パー3)でも10m近い距離を沈めて伸ばした松山英樹だったが、13番で微妙な返しを外して3パットボギーを喫した。「まあ、1年間やっていたら、何回か3パットもすると思うので。あんまり期待していないので(3パットが)早めに来たと思って」。2025年のファーストラウンドで訪れた最初のつまずきにも感情を波立たせることはなかったという。
続く14番、291ydと短いパー4で1Wを握った。「あんまりバーディを獲れるような状況じゃなかった」というグリーン左ラフから、25ydほどの距離のロブショットを3mのバーディにつなげたことで再び勢いが加速した。15番(パー5)は残り252ydで5Wを振り抜いたセカンドが圧巻。傾斜を使ってピン左1.7mに絡める今季初イーグルを奪い、16番もバーディとした。3パットのようなプレーによって湧き上がる負の感情が、結果としてプラスにもマイナスにも働く時があるのがゴルフ。「きょうは良かった」とうなずく。
1イーグル7バーディ、1ボギーの「65」は、2022年の2日目に並ぶ大会自己ベスト。8アンダーで首位と1打差2位につける絶好のスタートにも「(自分に期待は)全くしてなかったですけど、いい位置にいる。自分の期待値は変えずに」と冷静だ。その上で「頭の中にイメージしていることを意識して、それがうまくいっているんじゃないか」と評価したパッティング。各プレーのスコア貢献度を示すストロークゲインドでも、グリーン上は「+2.115」でフィールド9位と上々だった。
今週は練習日からおなじみのスコッティキャメロンのピン型ながら、センターシャフトのパターを使用している。「たまたま違う人が使っているパターが良かったので、それと同じやつをオーダーしただけです」と笑った後で、「根拠がないと替えません」とも。しっかりと描く理想の動きを実現するため、最善を尽くす作業は一貫している。
2015年3位、17年2位を記録したコース。米ツアー11勝目へ早々に期待が膨らむ中でも、歩みは決してブレない。