羽根龍二 (昨季フレッシュリーグで大活躍 試練の夏を乗り越え実りの秋へ)

 

昨季期待の新星として、大車輪の活躍を見せた羽根龍ニ(社1)。フレッシュリーグ開幕戦となった早大戦に5番として結果を残すと、2戦目からは4番として定着。打率は5割をたたき出した。「フレッシュリーグの4番として結果を残せたことが、自分にとって大きな収穫となった」。こう春を振り返った羽根。オープン戦でもBチームの4番を任されるなど、確かな手応えをつかんだはずだった。しかし、いざ実戦が始まると、春にあれだけの猛打を放った打撃が、全く振るわなくなってしまった。本来、羽根のアピールポイントである長打力が発揮できず、不調に苦しんだ。

羽根は元々、スポーツ推薦で野球部に入部したわけではない。それでも毎日バットを振り続けて、フレッシュリーグの先発を手にした。だからこそ、努力の価値を誰よりも知っている。不調が続く試合後は、明大2回戦で2ランを放った舩曳海(キャ2)にアドバイスをもらいながら、練習を重ねた。そして春の好調時に戻すのではなく、さらなら進化を求めて打撃フォームを改善。ようやく放った安打は実に20打席ぶりにも及んだが、そこから徐々に調子を取り戻している。

天才ではないかもしれない。一進一退を繰り返しながら、少しづつ前に進んでいく。苦しむことも多いだろう。それでも努力辞めないのは、栄光をつかみ取った時の喜びを知っているからだ。今季はどんな姿を見せてくれるのだろうか。羽根の不屈の精神が、神宮での一発を呼び込む。(大平佳奈)