柏野智也 (ルーキーながら昨季3試合に登板 後輩達の活躍胸に飛躍を誓う)

 

今季法大は10季ぶりの優勝に挑む。歓喜に向けて真っ先に求められるのが投手王国の確立だ。昨季は菅野が最優秀防御率を獲得、長谷川も防御率ランキング3位となり3勝を挙げ、盤石な先発投手陣の様相を見せた。さらなる順位浮上を狙うためには先発投手の後を継ぐ中継ぎ投手陣の活躍が鍵となる。その中で注目したいのはルーキーの柏野智也(営1)の投球だ。

 

昨季は1年生部員で唯一の開幕ベンチ入りを果たし、開幕戦の早大1回戦で中継ぎデビュー。ワンポイントでの登板になったが安打を許さず、堂々のスタートとなった。柏野の持ち味は「強気」である。マウンドでの柏野は普段の穏やかな性格の彼からは一変、相手打者に闘志あふれる姿勢で立ち向かう。強気で押す直球を武器に、時折変化球を織り交ぜながら相手にタイミングを取りづらくさせる投球で、ここまで夏のオープン戦で好投を見せている。中継ぎとしてビハインドの場面で登場することも多い投手にとって、このような強気の姿勢は必要最低限のものである。これから数々のリーグ戦を重ねるにつれて彼の経験値もさらにレベルアップし、行く行くは先発の舞台を踏む可能性も十分に高い。柏野本人も先発は「常に目指している場」というように話し、まずは中継ぎの地位の確立、そして先発の舞台に向けて突き進んでいく。

 

夏の甲子園で母校である広陵高校が見事準優勝を成し遂げた。地元に帰省した際に彼は母校を訪問し、甲子園の1大会最多本塁打記録を更新しU-18日本代表にも選出された中村奨成ら強力打線を形成した後輩部員たちの打撃投手となって練習に参加。先輩として陰ながらチームを支えた。中村とはバッテリーを組んでいた柏野。対戦について聞いてみると「僕は抑えましたよ」と笑いながら答えてくれた。後輩たちが準優勝を果たしたことで「自分としても刺激を受け、もっと頑張らなければならないと思った」と飛躍を誓った。

 

今季は同級生たち1年生投手が次々と力を付け、数少ない中継ぎ投手の座を奪い合うことになるだろう。より成長した自分の姿を今季も神宮のマウンドで見せることができるか。柏野の強気な投球に目が離せない。(岡崎祐平)