早朝から夕暮れまで神経を研ぎ澄ませ、一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2024年シーズンも、ドラマが凝縮された数々の一枚がゴルフ界を彩った。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第6回は奥…
早朝から夕暮れまで神経を研ぎ澄ませ、一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2024年シーズンも、ドラマが凝縮された数々の一枚がゴルフ界を彩った。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第6回は奥田泰也カメラマン編。
<ACNチャンピオンシップ 最終日 金谷拓実>
最終日を首位タイで終えた金谷拓実とリュー・ヒョヌ(韓国)のプレーオフ1ホール目、金谷が1mのバーディパットを沈めてガッツポーズ。3月「東建ホームメイトカップ」以来となる今季2勝目を、ようやく10月に手にした。
5打差を追いかけた最終日に、8バーディを奪う「63」の猛チャージ。パターに悩んでいた夏ごろに、合宿を行い改善した。「今後へ弾みをつけたい」と終始さわやかな笑顔。ファンに愛されるのも納得した。
<Sansan KBCオーガスタ 最終日 香妻陣一朗&小斉平優和>
単独首位からスタートした香妻陣一朗が快調にスコアを伸ばし、そのまま逃げ切りかと思いきや17、18番で痛恨の連続ボギー。小斉平優和に並ばれてプレーオフとなったが、平常心で切り抜け優勝をつかみとった。
小斉平はあと一歩で初優勝がおあずけに。「この一週間、かなりいい準備ができたことで結果に繋がった」という手応えを糧に、再び初優勝を目指す。
<KKT杯バンテリンレディス 最終日 竹田麗央>
3位から出た最終日に「70」で回り岩井明愛との3打差を逆転。竹田麗央が、地元・熊本でうれしい初優勝を飾った。ウィニングパットを沈めても、ガッツポーズを見せずに笑顔だけ。その瞬間、喜びを表す選手がほとんどなだけに新鮮さが心に残った。
実は優勝インタビュー後、僕のカメラバックの中身がバラバラと外に飛び出してしまった。「大丈夫ですか?」と言って拾うのを手伝ってくれたのにはビックリした。優勝を重ねたことにより周りの人がどんどん寄ってくると思うけど、変わらずいつも優しい竹田麗央選手であって欲しい。笑顔が幸せにしてくれる印象が、なんとも心地よかった。