「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は29日、東京都の代々木第二体育館にて行われ、琉球アスティーダは木下マイスター東京と対戦。マッチカウント3ー2で勝利した。◆松島輝空が対戦熱望の張本智和戦を振り返る 中国超級リーグ挑戦にも言及、…

「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は29日、東京都の代々木第二体育館にて行われ、琉球アスティーダは木下マイスター東京と対戦。マッチカウント3ー2で勝利した。

◆松島輝空が対戦熱望の張本智和戦を振り返る 中国超級リーグ挑戦にも言及、2025年は「相手に来られても実力で勝つ」

■松島との注目対決は3-1で制す

張本智和は第2マッチに出場し、松島輝空と対戦。現エースと次世代エース候補の戦いとなった試合は、序盤攻勢に出た松島に8-11で張本智が第1ゲームを奪われた。

しかし、ここから意地を見せた張本智が第2ゲームは押し込む展開で、10-10と迫られるも最後はラリーを制す。その後も張本智が手堅いブロックで松島の強打を封じ、11-5、11-9でその後のゲームを奪い3-1で勝利した。

試合はその後、マッチカウント2-2でビクトリーマッチにもつれ込み、張本智が5番手で出場し第4マッチを勝利していた吉村和弘と対戦。ここでも強さを見せ、1-2から10連続ポイントでチームに勝利をもたらした。

張本智は試合後に「いい意味でも悪い意味でも何も考えずに、松島選手との試合も最後も吉村選手との試合も楽しみながら。(松島戦は)2ゲーム目を取られていたら負けていただろうし、(ビクトリーマッチ)最後も追いつかれていたら負けていた。どうなってもベストを尽くそうという感じだった」と冷静に試合を振り返った。

2024年について全日本選手権の優勝やパリ五輪での苦しみ、アジア選手権での金メダルなど紆余曲折があったシーズンとなった。張本智は「今まで生きてきた21年間で1番濃かったし、学ぶものもたくさんありました。五輪は4年に1回なので確かに特別ですが、負けても1大会終わっただけなので、次はアジア選手権に勝ちたいと思っていたから優勝できたと思っている」と一大会ごとに切り替えたことがその後の好調さにつながったと分析した。

2回の五輪を経験しキャリアを重ねる日本のエースだが、2025年以降の卓球選手としてのあり方は「まずは自分のために頑張る。自分が勝ちたいとか、このタイトルが獲りたいとか、それが何かすごいことになると考えるのではなく、自分の趣味をただやっていて、それに加わってくれる方々がいればすごく嬉しい」と語る。その上で、「シンプルに全日本や世界卓球やランキングを上げたりといった自分の目標を追いかける。その結果いろんな方に響いてくれたらいいなと思う」と自身の考えを明かした。

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