第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談を…
第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が来年1月5日(日)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。ここでは、2月の「2024全日本ジュニアオールスタードリームマッチ」の際に行い、月刊バレーボール2024年4月号に掲載した対談をお届けする(プロフィールなどの表記は当時のまま)
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試合前から常に行動を共にし、ドリームマッチでは2年連続で同じチームでプレーした2人。昨年の第18回世界U19女子選手大会など海外での試合経験も豊富なコンビが、高校ラストイヤーへの決意を語った
MAXでプレーした秋本(左)と北川
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——まずはお二人の出会いを教えてください
北川 高校1年生の(第14回)アジアU18女子選手権大会で集合したときに初めて会いました。その最初の合宿では自分が、2回目は(秋本)美空がいませんでした。会ったことがなくてお互い知らないはずなのに、美空からいきなり「やっほー!」と言われて。美空は人見知りだけど、初めて会ったときはそう思わなかった(笑)
秋本 会ったことがあるのに忘れていたら失礼だと思って、そう言ってみました(笑)
北川 「会ったことあったかな?」と思って、「初めてだよね?」と聞きました。
秋本 それで、「あ、やっぱり?」って。名前がわからなかったし(笑)
今は毎日のようにやり取りしていて、学校であったことなどを報告しています。
北川 一回電話をかけたら寝るまでつなぎっぱなし。自分は全然人見知りをしないから、美空はこのテンションにのみ込まれたね。
秋本 たぶん、合わせた。合わせたら仲よくなっていた(笑)
——今大会は昨年に続いて同じチームでプレーしました
北川 まず、めっちゃ喜んで電話をしました。
秋本 最高だった! 一緒にプレーして、(北川)美桜は打点が高くなったと思います。クイックではほかの選手より、ボール一個分上のトスを打っていました。
北川 自分自身ではそう思いませんでしたが、ドリームマッチの前にあったジュニア(U20日本代表候補)合宿でもいろんな選手にそう言ってもらえて。成長した部分かなと思いました。
その合宿のころから美空は、以前よりもサーブレシーブが安定していると思いました。際どいボールもつなぐことができていました。
秋本 共栄(学園)でレシーブの練習をたくさんしてきたので、成果が出てよかったです(笑)
秋本(前列左端)、北川(同右から2番目)の活躍もあったが、ドリームマッチでは惜しくもチームは2位に
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——今年度、北川選手は全国大会に出られず。秋本選手は春高で1回戦敗退と悔しい思いをしました
北川 春高県予選(決勝)は先に2セットを取って、3、4セットもマッチポイントを取ったのに、そこから負けて。最後の1点を取りきれない試合だったので、練習ではそれを意識しました。(1月の)県新人戦(決勝)は2セット目に少し追い上げられましたが、最後は自分の連続得点で終われて。春高予選の経験が生きたと思います。
でも、去年も新人戦はフルセットで勝ちましたが、インターハイ予選で負けたので。今回勝ったことは忘れて、絶対にインターハイに出ることだけを考えて練習していきます。
秋本 春高は何もできませんでした。ずっとレフト方向からスパイクを打って、ブロックがきていたので、回って(助走して)打つ練習もしています。自分もインターハイに出ていないので、今年は絶対に出たいです。
——2年連続でアンダーエイジカテゴリー日本代表のメンバー入り。昨年の世界U19女子選手権大会では4位でした
北川 日本が目指しているのは世界一。今回のジュニア合宿では練習内容も変わって、すごく大変でした。
秋本 (3位決定戦の)最後の2点が、この2人のミスなので‼ スタッフの方も 世界一になるにはまだ足りないとおっしゃっていて。頑張りました。
北川 ほんとうにハードワークを徹底しました。ブロックマシンを使って、より世界一を意識した練習をしたり。スタッフの方たちもこれまでのままではいけないと思っていろいろと変えてくれていると感じたので、自分たちも変わろうと思いました。
——次に会うまでに、どこを伸ばしたいですか?
北川 ミドルブロッカーとしてはサイズが小さいので、その分スピードや細かいプレーで勝てるように。ブロード攻撃やクイックの精度を上げて、今回みんなに褒めてもらえた打点もより上げていきたいです。
秋本 自分は身長が高い分、レシーブができないと思われているかもしれませんが、できるほうなので(笑)
北川 ははは! 自分で言うの?
秋本 オールラウンダーを目指して頑張ります!
秋本美空(共栄学園高〔東京〕)
あきもと•みく/2年/身長185㎝/共栄学園中(東京)/アウトサイドヒッター
今年度、高校生では唯一の日本代表に選出。昨年の世界U19女子選手権大会では得点源として活躍した
北川美桜(松山東雲高〔愛媛〕)
きたがわ・みお/2年/身長 175㎝/松山東雲中(愛媛)/ミドルブロッカー
1年生時には第14回アジアU18(ユース)女子選手権大会で優勝するなど国際大会経験豊富。ブロード攻撃が魅力
取材/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)
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今季は国際大会でともにプレーすることはなかったが、秋本はU20日本代表、そして北川は全国高校選抜としてそれぞれ海外で経験を積んだ。今回の春高ではともに準々決勝まで勝ち上がれば対戦する組み合わせに。仲よしコンビがネットを挟んで戦う日は訪れるのか。
秋本、北川の今大会に懸ける思いは、
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