中日から移籍の石垣雅海、新天地ロッテと縁を感じるワケ 所属チームが変わることは、選手個人だけの出来事ではない。応援してくれていたファンや支えてくれる家族、友人にとっても大きな節目。12月9日に実施された現役ドラフトで中日からロッテに移籍が決…
中日から移籍の石垣雅海、新天地ロッテと縁を感じるワケ
所属チームが変わることは、選手個人だけの出来事ではない。応援してくれていたファンや支えてくれる家族、友人にとっても大きな節目。12月9日に実施された現役ドラフトで中日からロッテに移籍が決まった石垣雅海内野手も、周囲から様々な声をもらった。中でも印象的だったのは、ロッテ加入の“熱烈すぎる歓迎”だ。
「それは熱すぎる! これから毎試合観に行くわ!」
ロッテ移籍を通知されてからまもなく、スマホが鳴った。相手は幼少期からの幼なじみ。平日の日中だったため報告はLINEで送ったが、折り返しは電話だった。出るなり、大興奮の声が聞こえてくる。それもそのはず。熱狂的なロッテファンなのは知っていた。
地元の山形県酒田市でご近所さんだった親友は、いつもロッテの魅力を熱く語っていた。福浦和也、里崎智也、サブロー、西岡剛……。スター選手の特徴は、彼から教わったといっても過言ではない。
現在は千葉に住み、頻繁にZOZOマリンスタジアムに通うほどのカモメ党。自分以上に喜んでくれたことに、石垣の表情がほころぶ。「飛び上がって喜んでいましたよ。超喜んでました。ずっと『ロッテに来てくれ』と言われていたんですよ(笑)」。親友がひいきの球団に突然移籍した喜びと驚きは、想像に難くない。
自慢の親友になるためにも「ずっと1軍にいられるように頑張ります」。スタンドで背番号43のユニホームを着て、肩身の狭い思いをさせるわけにはいかない。
中日での8年間で通算131試合、4本塁打、8打点、打率.136。未来の大砲という期待を裏切る成績に終わった。「やっぱり、大きいのを打てるようになっていかないといけない」。不思議な縁に導かれた新天地で、強風を突き破るどでかい放物線を描いてみせる。(木村竜也 / Tatsuya Kimura)