NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25ディビジョン2 第1節2024年12月22日(日)12:00 太田市運動公園陸上競技場 (群馬県)日野レッドドルフィンズ vs 清水建設江東ブルーシ…

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第1節
2024年12月22日(日)12:00 太田市運動公園陸上競技場 (群馬県)
日野レッドドルフィンズ vs 清水建設江東ブルーシャークス

清水建設江東ブルーシャークス(D2)

“95%の練習参加率”と一戦必勝の精神で臨む、
D2再挑戦の一歩目


“社業とラグビーの双方に高い目標を掲げる”ことをモットーにしているという、清水建設江東ブルーシャークス

12月22日、清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)は、4年目を迎えるリーグワンの開幕戦で日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)と対戦する。舞台は太田市運動公園陸上競技場。両チームとも今季からディビジョン2へとステージを移してきた昇格組だ。

江東BSにとって、D2は懐かしくも苦い記憶のある舞台だ。リーグワン初年度の2022年にD3からD2へと昇格したが、翌シーズンは結果を残せずD3へ降格。悔しさを味わったチームは昨季、昇格を目指すだけでなく、「D2昇格後も戦える」チーム作りに注力した。

そこには二つのポイントがあった。

一つ目は、セレクションポリシーの明確化だ。仁木啓裕監督兼チームディレクターは、「練習に参加しない選手は使わない」方針を徹底。江東BSは“社業とラグビーの双方に高い目標を掲げる”ことをモットーにしている文武両道のチームだ。選手が仕事を調整しながら練習に参加することは、単なるルールを超えて、チームの価値観そのものを表している。結果、2年前には7割程度だった練習への参加率が、現在は95%にアップ。練習量が増えたことによりチーム全体の連係が向上し、基礎力アップにつながった。

二つ目は、試合ごとに集中する姿勢だ。仁木監督兼チームディレクターは「昨季は星勘定をしていたが、今季は一戦一戦に全力を注ぐ」と語る。監督就任1年目となった昨季は、責任ある立場に就き、“どの試合でどのように勝ち点を稼ぐか”を考えてしまっていた時期があったという。その最中、ある試合で「やってきたことに対しても自信があったし、ベストメンバーで試合をしてしっかり負けた」経験から、「『この試合では勝てる』という雰囲気をみんなに出してしまっていたかもしれない」と反省したという。いまはチーム全体で一戦必勝の意識をもっている。

同じ昇格組と対する開幕戦では、特に前半20分の勢いと、ラインアウトモールの展開に注意が必要だ。江東BSのキャプテン・白子雄太郎は「ペナルティをしないことが重要。最初の20分をロースコアに抑えられれば、自分たちのペースに持ち込める」と分析する。

D2再挑戦の第一歩を踏み出す両チームがどのような戦いを見せるのか、注目が集まる。

(奥田明日美)