12月18日(現地時間17日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズはチーム練習ならびにスクリメージ(練習試合)を…

 12月18日(現地時間17日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズはチーム練習ならびにスクリメージ(練習試合)をこなし、16日に正式に成立したトレードでブルックリン・ネッツから加入したデニス・シュルーダーも参加した。

 ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズらを擁するウォリアーズは、開幕15戦で12勝3敗と好発進したものの、直近10試合で2勝8敗と失速し、19日を終えてウェスタン・カンファレンス8位の14勝11敗まで順位を落としている。

 今回のトレードで加入した31歳のベテランガードは、NBAキャリア12年目の今シーズンもネッツで23試合へ出場し、平均18.4得点3.0リバウンド6.6アシスト1.1スティールに3ポイントシュート成功率38.7パーセント(平均2.5本成功)と、即戦力として期待されている。


 18日の練習後に会見へ応じたシュルーダーは、これまで何度も対戦してきたカリーをこう評していた。

「彼は歴代ベストなポイントガードではないとしても、その1人であって、ベストシューターなのは間違いない。だから彼がどのようにして練習へ取り組んでいるかを見ること、その一員になれることを楽しみにしている」

 シュルーダーは20日のメンフィス・グリズリーズ戦で“ウォリアーズ・デビュー”する見込み。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)がシュルーダーとカリーを先発で同時起用しつつ、セカンドユニットのけん引役を務めることも示唆しているため、多くのプレータイムを手にすることが予想されている。

 ドイツ代表の司令塔兼トップスコアラーでもあるシュルーダーは、2023年のFIBAワールドカップで優勝へ導いて大会MVPを獲得したほか、2022年のFIBAユーロバスケットで銅メダル、今夏のパリオリンピックでも4位に入った。

 カリーを軸にした布陣でこれまで4度のリーグ制覇を成し遂げたウォリアーズでプレーするシュルーダーは、これまでに対戦してきたカリーをリスペクトしていた。

「ゴールデンステイトのプレーは毎回見てきた。彼がどんなプレーをするのかを楽しんでいた。彼はビデオゲームの中の人のようにプレーするんだ。僕がものすごくリスペクトしてきたスーパースターの1人。だって彼は10、20、30、あるいは40得点しようと気にしない。本当に楽しみなんだ。彼にはいくら感謝しても足りないくらいさ」

 アグレッシブなプレースタイルが身上のシュルーダーは、相手をあざ笑うかのような急加速やディレクションチェンジで守備陣を強行突破してフィニッシュに持ち込むほか、味方の得点機会をお膳立てすることもでき、ミッドレンジや3ポイントも決めることができる。

 ディフェンス面でも粘り強く、相手スコアラーを執拗に追いかけ回すことができるため、新天地ウォリアーズでも重宝されることだろう。

【動画】11月下旬のウォリアーズ戦で31得点を奪ったシュルーダー!