高木豊氏 広島から海外FA権を行使した九里亜蓮はオリックスに電撃移籍を果たした。 今季開幕投手も務めたタフネス右腕がリーグが変わることで、再びどんな投球を見せるのか注目となるが、九里移籍に伴い、オリックス側が作成する人的補償リストにも注目が…

高木豊氏

 広島から海外FA権を行使した九里亜蓮はオリックスに電撃移籍を果たした。

 今季開幕投手も務めたタフネス右腕がリーグが変わることで、再びどんな投球を見せるのか注目となるが、九里移籍に伴い、オリックス側が作成する人的補償リストにも注目が高まっている。

【人的補償予想】高木が大胆予想!広島が獲得したいのは「投手?野手?」九里亜蓮投手の人的補償選手28名を発表します!

 今季年俸1億4000万円の九里はBランクと見られ、広島フロントはオリックス側の提出するリストを見た上で、人的、もしくは金銭補償を判断するとしている。

 3季連続リーグ制覇を果たしながら、今季は5位に沈んだオリックスが28人と限られた枠でどの選手をプロテクトしてくるのか、球界内からも注目が高まっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月19日に自身のYouTubeチャンネルに「【人的補償予想】高木が大胆予想!広島が獲得したいのは「投手?野手?」九里亜蓮投手の人的補償選手28名を発表します!」と題した動画を更新。独自の視点でリストの内容を推測している。
 
 「まず広島が狙うとすれば優秀な中継ぎが狙えるか、どうか」として、投手王国ともいわれるオリックスでは優秀な投手陣が揃っていることで、照準をあわせてくるのではないかとした。

 その上でリストの内容を予想。投手陣では山下舜平大、宮城大弥、曽谷龍平、東晃平らはプロテクトされると見る中で、逆に外れる可能性があるとしたのは16年ドラフト1位の山岡泰輔。23年シーズン途中から配置された中継ぎとしても力を発揮、先発、中継ぎともこなせることも魅力的となる。ただ今季は春先に故障し、1軍登板は9月の6試合にとどまった。「もし山岡が外れていたら、広島は考えると思う」と高木氏。 

 さらに日本ハムからトレードで移籍、今季は50試合に登板し、防御率3.32、14ホールド、自己最多の4勝をマークした吉田輝星も注目とした。

 高木氏は山岡、吉田に加え、同じく移籍組の鈴木博志、本田仁海の「4人で1枠」として、ほか3人が外れる可能性もあるとした。また3連覇のときに救援として力を発揮した阿部翔太、平野佳寿も外れると予想した。

 また内野手においては侍ジャパンの一員としても活躍した紅林弘太郎らがプロテクトされるとした中、同じくサードレギュラーの宗佑磨は外れる可能性もあるとした。理由としては「広島にはこのタイプは山といる」と左打ちの野手は広島に豊富とあって、「広島は左(打者)は見向きもしないと思う」と、駆け引きの上であえて外してくる可能性もあるとした。

 外野手のプロテクト予想では、投手を厚めに守りたいと考えるのであれば、主力の杉本裕太郎を外してくる可能性もあるとした。

 理由としては「年間通して働けないというか」と安定したパフォーマンスを示せていないことも要因になりうるとした。9年目の今季は春先に不振が続き、5月には2軍降格も命じられた。シーズン終盤の9月は月間打率3割超え、終わってみれば日本人野手としてはチームトップの11本塁打をマークした。

 今回の予想では、状況によっては生え抜きドラ1の山岡、また主力の宗、杉本が外れることもあるという大胆予想を披露した高木氏。ただ最終的には広島は金銭補償を選択するのではないかという見方も示した。

 一方、広島は昨年、西川龍馬が移籍した際には人的補償として当時ルーキーだった日高暖己を指名。即戦力ではなく素材型の投手を指名したことも話題を呼んだ。

 2シーズン続けての両球団のFA移籍、果たして今回はどんな決着を迎えるのか。広島側の判断に注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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