重賞競走に格上げされる以前から、暮れの中山競馬場で行われていた牝馬限定のハンデ戦。芝2000mや芝1800mで行われていた時期もあるが、2006年からは1600m戦に固定され、そして、2015年に重賞に格上げされた。中山競馬場芝1600…

 重賞競走に格上げされる以前から、暮れの中山競馬場で行われていた牝馬限定のハンデ戦。芝2000mや芝1800mで行われていた時期もあるが、2006年からは1600m戦に固定され、そして、2015年に重賞に格上げされた。中山競馬場芝1600mコースは1コーナー奥の引き込み線からスタートし、外回りコースを1周。極端に言えば、最後の直線に向くまでなだらかな曲線を描くトリッキーなコースだ。

 ◎ミアネーロは3歳馬。フラワーC優勝で、紫苑S2着。前走の秋華賞は後方で脚を溜めたが、瞬発力というよりも長く良い脚を求められるような展開となってしまった。それでも馬群を縫うように1度は2着争いに顔をのぞかせ、2着ボンドガールからは0.3秒差で、3着ステレンボッシュからは0.2秒差。中山マイルコースは「菜の花賞」以来だが、あのときはゴール前で致命的な不利を受けた。過去2勝はいずれも中山コースだ。

 〇ドゥアイズは一昨年の阪神JF3着で、クイーンC2着馬、桜花賞5着。4歳世代を代表する1頭で、今シーズンはヴィクトリアマイル4着、クイーンS4着と牝馬重賞戦線で堅実な成績を続けている。中山競馬場の経験はないが、札幌コースは[1-2-0-1]。どちらかと言えば瞬発力というよりも、長く良い脚を使えるタイプで中山マイルコースは適性があるのではないか。

 ▲アルジーヌは昇級初戦で挑んだクイーンSが0.1秒差3着。ひと息入れて挑んだカシオペアSでは牡馬を一蹴している。デビュー2戦目の白梅賞でカルロヴェローチェの2着しており、早くから能力を認められていた馬だが、大事に使われながら、素質を磨いてきた。中山コースは初めてだが、デビュー以来掲示板を外していない堅実派。2度目の重賞挑戦で初タイトルを狙っている。

 △イフェイオンはフェアリーS優勝馬。桜花賞は大敗したが、NHKマイルC5着。前走クイーンSは出遅れて、やや力みながらの追走となったが、それでも0.3秒差7着。巻き返しは十分に可能な内容だった。

 昨年2着の△フィールシンパシーと、中山コースは初めてになるがフローラSに勝っている△アドマイヤベルは無視できない。最後に、穴っぽいところで△ワイドラトゥール。紅梅Sに勝って桜花賞0.3秒差6着。久しぶりの前走を勝って調子は良さそうだ。