17年に創設されたヤングジョッキーシリーズでは、地方ジョッキーの活躍が目立つ。これまでの中央ラウンドの成績は、中央が【7-7-5-91】、地方が【7-7-9-79】だから一見すると互角だが、回収率では大差あり。中央が単勝27%、複勝72…
17年に創設されたヤングジョッキーシリーズでは、地方ジョッキーの活躍が目立つ。これまでの中央ラウンドの成績は、中央が【7-7-5-91】、地方が【7-7-9-79】だから一見すると互角だが、回収率では大差あり。中央が単勝27%、複勝72%なのに対し、地方は単勝139%、複勝124%だから、どちらを狙うべきはハッキリとしている。そこで今年のトライアルラウンドで東西1位となった地方ジョッキーを紹介したい。
まずは東日本地区で地方トップとなったのは浦和の室陽一朗騎手だ。02年4月9日生まれの22歳。22年にデビュー。1年目は26勝、2年目は22勝だったが、今年は既に55勝をマーク(12日現在)。11月には地方通算100勝を達成した。名古屋で期間限定騎乗を行うなど、意欲に満ちた若武者。その名の通り、ファイナルラウンドで「ヒーロー」になってほしい。
そして西日本地区をトップで通過したのは兵庫の土方颯太騎手だ。07年2月9日生まれの17歳。今年デビューでここまで26勝(12日現在)。負傷により約2か月の戦線離脱があったものの、努力を重ねて年末の大舞台参戦が叶った。岐阜出身とあって、ファイナルラウンド中央の舞台となる中京はほぼ地元。JRAでは異例となる17歳のジョッキーの勝利となるか、大いに注目したい。