米殿堂入りをも注目されるイチロー氏。(C)Getty Images 日本球界で異彩を放った“令和の怪物”への米球界での関心は日増しに強まっている。現地時間12月9日(日本時間10日)にポスティング申請が受理された佐々…
米殿堂入りをも注目されるイチロー氏。(C)Getty Images
日本球界で異彩を放った“令和の怪物”への米球界での関心は日増しに強まっている。現地時間12月9日(日本時間10日)にポスティング申請が受理された佐々木朗希だ。
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今オフにかねてからの希望であったメジャーリーグ移籍を叶えた佐々木。ポスティングの正式公示に至り、約45日間での全30球団との交渉が解禁となった。それにより「Sasaki」の名は米球界の移籍市場でトレンドとなりつつある。
気になる移籍先に関してはドジャースやパドレス、カブス、ヤンキース、メッツといった人気球団が有力視されてきた。一方で本人側はさまざまな要素から考慮する意向を示している。現地時間12月10日に記者会見を開いた代理人のジョエル・ウルフ氏は、こう語っている。
「日本からより良くスタートを切るためには、中小マーケットのチームの方が有益かもしれないという議論はしている。そうなるかもしれない。『そうなる』とは言っていない。彼がどう見るかはわからない」
MLBが設ける労使協定である「25歳ルール」によって、佐々木との交渉は契約金を含めた上限が年間500万ドル=約7億2500万円以下に制限される。これはメジャーの市場では高い規模ではなく、ほぼすべての球団に「チャンス」があると言っていい。
ウルフ氏の発言を受け、交渉に本腰を入れているスモールマーケット球団も少なくない。日刊紙『Seattle Times』によれば、マリナーズもその一つだという。同紙は「ササキが決め手として何を大切にしているのか、何が彼の決断に影響を与えるのかは本当に誰もわからない。彼のMLB移籍には謎めいた雰囲気がある」と論じたうえで、“贔屓球団”の動向を次のように伝えている。
「マリナーズは獲得の意図を明確にしている。彼らは日本の象徴であり、マリナーズのレジェンドでもあるイチロー・スズキを交渉に絡ませる本格的な勧誘計画を遂行している」
日米通算4367安打を放ったイチロー氏は、知名度と影響力は言わずもがな。佐々木にとっても刺激となるのは必至だ。さらに『Seattle Times』はジェリー・ディポトGMの「正式にポスティングされた時、我々は社内的に準備ができていると感じていた」というコメントを紹介した上で「ササキは今冬のマリナーズにとって『最優先事項』であり、投手育成で高い評価を得ていることが魅力的に映ることを期待している。彼らはプレゼンの場に招待された場合、強力な主張を展開できる立場にあると確信している」と分析した。
果たして、佐々木が熟考の末に見出す球団はどこになるのか。その決断に世界の熱視線が向けられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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