広島・遠藤淳志投手(25)が11日、トレーニングに訪れていたマツダスタジアムで、来春キャンプでのロケットスタートを誓った。来年1月に2年連続で参加する米大リーグ・タイガースの前田との自主トレでは、今年1月には入らなかったブルペン投球も予定…
広島・遠藤淳志投手(25)が11日、トレーニングに訪れていたマツダスタジアムで、来春キャンプでのロケットスタートを誓った。来年1月に2年連続で参加する米大リーグ・タイガースの前田との自主トレでは、今年1月には入らなかったブルペン投球も予定。8年目を迎える来季。不退転の決意を胸に、誰よりも早い仕上がりで春を迎える。
超早仕上げで覚悟を示す。同じ失敗は繰り返さない。今季未勝利に終わった遠藤はすでに来春に照準を合わせていた。
「今年こういう結果で終わってしまったので何か変えないといけない。一つ一つの行動に意識と目的を持って、2月1日から100%を出せるように準備したい」
今年に引き続き、来年1月も前田健太らとともに自主トレを行う予定。参加1年目だった今年は、1月にブルペン入りせず2月を迎え、キャンプ序盤に出力が上がらずアピールに失敗。その反省を生かし、自主トレから投げ込めるよう調整を前倒ししている。
首脳陣からの言葉も胸に刻んでいる。秋季キャンプ中には藤井ヘッドから来春に向け「一番(いい状態)でこい」と背中を押された。「『埋もれないように存在感を出せ』ということを意図して言ってくださったと思う。それに応えられるように」と決意を口にした。
投球フォームも見つめ直した。12月初旬に東京都内にある『DIMENSIONING』という動作解析にたけた施設を訪問。そこで右足を「もっと押し込むように」と助言を受け、キャッチボールなどで実践。「自分の引き出しを増やすイメージ。感覚はいい」と手応えをにじませる。
この日はマツダスタジアムで汗を流し、春への準備を着々と進めた。「アピールしないといけない立場でのんびりやってられない。死に物狂いでやりたいです」と遠藤。目の色を変え、8年目の逆襲を狙う。