◆米女子ゴルフツアー最終予選会 最終日(10日、アラバマ州・マグノリアグローブGCクロッシングC) 悪天候で順延された最終第5ラウンド(R)の残りが行われ、山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=が通算27アンダーでトップ通過した。馬場咲希(…

◆米女子ゴルフツアー最終予選会 最終日(10日、アラバマ州・マグノリアグローブGCクロッシングC)

 悪天候で順延された最終第5ラウンド(R)の残りが行われ、山下美夢有(みゆう、23)=加賀電子=が通算27アンダーでトップ通過した。馬場咲希(19)=サントリー=は24位で滑り込み、涙のシード獲得。岩井千怜(ちさと)が2位、岩井明愛(あきえ、ともに22)=ともにホンダ=が5位、吉田優利(24)=エプソン=が9位で、日本勢は5人が24位タイまでの来季米ツアーの出場権を獲得。来季の日本勢は今季の9人を更新し、過去最多の13人となった。

 2位から出た山下は64のビッグスコアで2位に6打差をつけてトップ通過。最終予選会の日本人の首位通過は2005年・宮里藍(米ツアー9勝)、17年・畑岡奈紗(同6勝)の例があり、実力者たちに続いた。

 最終日も7~9番、12~14番と2度の3連続を含む8バーディーを奪い「ノーボギーでラウンドできた。すごく良いプレーだった」と胸を張った。順延で6日間の長丁場を戦い「やっと終わったという感じ。25位以内で通ればいいと思っていたけど、トップ通過できたのはすごくうれしい」と振り返った。

 22、23年の日本ツアー年間女王は米ツアーへの思いが「今年一番強くなった」という。今季スポット参戦した海外メジャーでは、6月の全米女子プロ選手権で2位に入り、パリ五輪ではメダルまであと一歩の4位。「五輪は大きかった。メジャーで勝ちたい気持ちが強くなった」と語った。

 既に米国生活の青写真を描く。「1年間戦うにはやっぱり拠点は大事。オフは帰ってうまく切り替えたい」と、自宅探しを始めたいという。最高峰の舞台での新シーズンへ「すごく楽しみ。難しいコースを攻略して、優勝できるように頑張りたい」と声を弾ませた。