今季限りでの退任が発表されている川崎フロンターレの鬼木達監督が、J1リーグ最終節後に退任セレモニーに挑んだ。 選手時代…

 今季限りでの退任が発表されている川崎フロンターレ鬼木達監督が、J1リーグ最終節後に退任セレモニーに挑んだ。

 選手時代から数えれば26年、監督としては8年間、このクラブのために全力を捧げた。その結果、公式戦通算成績225勝91分83敗という高い勝率を誇るとともに、獲得したタイトルは7個。リーグ戦、天皇杯ルヴァンカップと主要3タイトルのすべてをフロンターレにもたらした。
 セレモニーでは、その7つのタイトルを背に、そして、サポーターが製作した巨大な横断幕を背に、感謝とお願いの言葉を述べている。
 最後のメッセージは、以下がその全文となっている。

「まず、こんな自分なんかのために……こんな素晴らしい場を設けていただき本当にありがとうございます。
今シーズンは本当に苦しい戦いになってしまいました。
そういった中でも、常にファン・サポーター、そしてスポンサーの皆さん、いつも選手を元気づけてくれて本当にありがとうございます。
自分は本当に勝つために必死でやってきましたけれども、今シーズンはなかなか勝てない中でも、皆さんの声援に助けられました。
この1~2年でサポーターになってくれた方や、フロンターレのサッカーをやりたいと、フロンターレで仕事をしたいと集まってくれた選手やコーチ、みんなにはもっともっとフロンターレらしいサッカーを見せたかったですし、もっともっといい形で自分も去りたかった。
でも、この数試合ですかね、特にラスト5試合は自分が目指しているようなサッカーをみんなが体現してくれたし、また熱い声援が選手を後押ししてくれたこと、”常に3点以上取ろう””自分たちも楽しく、観ている人も楽しくしよう”と、そういうものを表してくれたラスト5試合だったと思います。
本当に全ての人に感謝しています。
ありがとうございました」

■「“監督・鬼木達”として育ててくれたのは皆さんなんです」

「退任を発表してから多くの方からメッセージをいただいたり、麻生グランドでいろんな声をかけていただきました。その多くの言葉は”タイトルを取ってくれてありがとう”と、”7つも”と、そういう話をいっぱいいただきました。
でも、自分の中ではタイトルを取らせてくれたのは皆さんであり、自分と関わってくれた選手、コーチたち、みんなのおかげだと思ってます。
「監督・鬼木達」として育ててくれたのは皆さんなんです。
本当に皆さんに感謝しています。
ありがとうございます。
自分はジュニアでもジュニアユースでもユースでも、もちろんプロでも監督経験がない中で、 自分を信じて監督にしてくださったクラブ、そして、それを信じてここまで一緒に戦ってきてくれたファン・サポーターの皆さん、本当に、本当にありきたりな言葉しかないですが、感謝していますし、本当にありがとうございます。
もう何を伝えていいのか分からないぐらい、退任発表のあとは一気にここまで来て、今日、試合があったからなんとか保ってこれましたけど、ここから本当に最後の別れなんだなという思いは、正直あります。
でも、このクラブを支えているのは自分たち監督やコーチや選手ではなく、僕たちはクラブの歴史の中の一部であって、いつも言っていますけど、クラブを支え続けるのはクラブの中にいる人たちであり、外からいつも熱い声援で選手を後押ししてくれている皆さんです。
だから、これから先もとにかく選手の後押しをしてほしいです」

■「ブーイングをせずにやってこれたのは唯一無二のこのクラブの誇り」

「最後になりますが、皆さんが選手を信じてほしいですし、僕は、選手は大好きなサッカーをやっているので、そういう選手たちをブーイングとかではなく、いつもいつも、いつものように、励ましの言葉で来年も支えてもらえればなと思います。
この、ブーイングをせずにやってこれたのは唯一無二のこのクラブの誇りだと思っています。
ですので、これからも、皆さんが選手を後押ししてほしいと思います。
自分としては、今日この瞬間まで、最後の最後まで、皆さんに情熱を、選手に情熱を与えられたこと、そしてこういう場を設けてもらえたこと、本当の幸せ者だと思っています。
フロンターレでの26年間、そして監督での8年間、本当にありがとうございました。
幸せ者でした。ありがとうございました」

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