浜地は今季18試合の登板に終わった(C)産経新聞社 プロ野球の現役ドラフトが12月9日に行われる。今年で3回目を迎え、これまでの2年間で多くの成功例が生まれてきた。本稿では阪神のリスト入り選手を予想したい。【関連記事】【現役ドラフト】巨人の…

 

浜地は今季18試合の登板に終わった(C)産経新聞社

 

 プロ野球の現役ドラフトが12月9日に行われる。今年で3回目を迎え、これまでの2年間で多くの成功例が生まれてきた。本稿では阪神のリスト入り選手を予想したい。

【関連記事】【現役ドラフト】巨人のリスト入り選手を予想 投手の実績組と分厚い外野陣から?

■過去2年の実績は?

 まずはこれまでの実績をみていく。初年度はソフトバンクから大竹耕太郎を獲得、西武に陽川尚将を放出した。技巧派左腕の大竹はソフトバンクの巨大戦力に埋もれがちだったが、阪神に移籍後は主戦投手の一人として活躍。昨季は12勝2敗でチームのリーグ優勝&日本一に貢献、今季も2年連続の2ケタ勝利を挙げている。右の大砲・陽川はパ・リーグでの飛躍が期待されたが、2年間で本塁打はわずか1。今オフに戦力外通告を受け、現役引退を表明。来季からは古巣に戻り、アカデミーコーチを務める。
 
 2年目の今季はオリックスから漆原大晟を獲得、巨人に馬場皐輔を放出した。漆原は開幕一軍メンバーに入ると、ほとんどの期間で一軍に帯同。自己最多の38試合に登板し、1勝5ホールドを記録した。2017年ドラフト1位の馬場は阪神での6年間で通算106試合に登板。主に救援で実績を積んできたが、巨人では一軍に定着できず。来季以降の活躍に期待だ。

■浜地は2022年の輝きを取り戻せるか

 ここからは実際に今季のリスト入りが想定される選手を挙げていく。1人目は浜地真澄だ。伸びのある直球と多彩な変化球のコンビネーションで抑える右腕だ。高卒6年目の2022年に52試合登板、21ホールド、防御率1.14の好成績を残している。

 ただ、直近2年間は徐々に登板数が減っており、今季も18試合登板にとどまった。状況的にはリスト入りしてもおかしくない。来季からリリーフの専門家・藤川球児氏が監督となる中、改めてどう評価されているのかは気になるところだ。

■打撃センス光る高寺も候補か
 
 2人目は高寺望夢だ。打撃センスが光る左の内野手で、高卒4年目の22歳とまだ若い。直近2年は一軍出場はないものの、今季は二軍で123試合出場。リーグ最多の124安打を放った。本職は遊撃だが、二塁、三塁もこなしている。

 チームは明確な遊撃レギュラー不在だが、ベテランの域に入る木浪聖也がいて、高寺の2歳上に小幡竜平が控える。ルーキーイヤーを終えた山田脩也の評判も上々だ。高寺にとっては、早いうちに環境を変えたほうが道が開くかもしれない。

■小野寺の勝負強さは他球団でも?

 3人目は小野寺暖だ。シャープな打撃と勝負強さを持ち味とする、右の外野手。昨季は規定打席未満ながら打率.347の高アベレージを残し、日本一メンバーに名を連ねた。今季は6月に左手首の靭帯損傷を負うなど、本来の打撃が見せられず。打率1割台、本塁打と打点はともにゼロだった。

 来季の阪神の外野陣は、近本光司と森下翔太がレギュラー確定。もう1枠を前川右京、(来日すれば)新外国人らと争うことになる。小野寺にとってはなかなかタフな状況だ。ここで心機一転移籍の可能性も否定できない。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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