【SVリーグ】クインシーズ刈谷―東レアローズ滋賀(12月1日・女子第8節)【映像】試合を決めた“超美技”のサービスエース ピンチサーバーの大仕事だ。控えセッターが華麗なサービスエースでフルセットの激闘に終止符を打った…
【SVリーグ】クインシーズ刈谷―東レアローズ滋賀(12月1日・女子第8節)
ピンチサーバーの大仕事だ。控えセッターが華麗なサービスエースでフルセットの激闘に終止符を打った。あまりに劇的すぎる幕切れにチームメイトは狂喜乱舞してコートに崩れ落ち、歓喜の輪が。その様子が“まるで優勝したかのよう”と話題になっている。
12月1日に行われた大同生命SVリーグの女子第8節で、クインシーズ刈谷と東レアローズ滋賀が対戦。注目のシーンは第5セット、14ー13と東レがリードして迎えた最終局面で起きた。
次の1点で勝負が決着する。そんな重要な場面でピンチサーバーとして起用されたのは、セッターの川副華笑だ。背番号9はチームメイトとハイタッチをして、サーブエリアへ。地面に向かって“試し打ち”を2度行い、深呼吸で呼吸を整える。そして、両手でボールをトスし、ジャンピングフローターサーブを放った。ボールは無回転で対角に飛んでいくと、ネットを通過した途端に急激に軌道を変化させる。刈谷に所属するリベロの立石優華がコート外に出ると予測して見送ったことで、ボールが.相手コート左奥の端にポトリと落ちる。次の瞬間、コート内の黄色のユニフォームが波打つ。ベンチからは雪崩のように選手がコートへ駆け出していく。勝利を決めた東レ滋賀が歓喜を爆発させた。
東レ滋賀の選手たちは、それぞれに喜びを表現する。大きく飛び跳ねる選手、両手こぶしを突き上げる選手、ピッチに倒れ込む選手、監督と抱き合う選手……。その様子は、まさに優勝が決まった瞬間のようだった。ピンチサーバーとして勝利を呼び込むサービスエースを決めてみせた川副も、弾ける笑顔で監督のもとへ駆け寄って抱擁すると、リベロの松岡芽生とも抱き合ってコートの中心へ。そこにチームメイトが次々と集まり、歓喜の輪ができた。
勝利に狂喜乱舞する姿に感化されたファンがSNS上でも大盛り上がり。「稀に見る痺れるサービスエース」「最後はルーキー!」「努力家カエデさんの結晶」と試合を決めた川副を称賛するコメントや、「これみて泣ける」「ほんと感動した」「最高すぎた」と喜びの声が集まった。
刈谷と東レ滋賀の一戦は、互いにセットを取り合う、まさに一進一退の攻防が繰り広げられた。その結末は激闘にふさわしい劇的サービスエースだった。
(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)