1日に行われたJ1昇格プレーオフ(PO)準決勝で長崎に4―1で快勝したベガルタ仙台は4日、仙台市内で先発組がプールでリカバリーを行い、サブ組は約1時間グラウンドで練習した。勝てば4年ぶりJ1昇格となる岡山との決勝戦(7日、Cスタ)に向けて…

 1日に行われたJ1昇格プレーオフ(PO)準決勝で長崎に4―1で快勝したベガルタ仙台は4日、仙台市内で先発組がプールでリカバリーを行い、サブ組は約1時間グラウンドで練習した。勝てば4年ぶりJ1昇格となる岡山との決勝戦(7日、Cスタ)に向けて森山佳郎監督(57)は「1点を与えるとかなり難しいゲームになる。我慢やイライラが募るゲームになるという覚悟を持って戦いたい」と語気を強めた。

 今季積み上げてきた全てを発揮し、昇格をつかむ。チームは長崎戦の翌2日に仙台に移動し、3日はオフ。この日も先発組はリカバリーに充てた。5日午前にやっと全体練習を行うが、午後には敵地へと向かう予定の超ハードスケジュール。しっかりとした対策ができる時間はないが「今までのリーグ戦38戦プラス1を戦って、最後はチームもまとまって連携も深まった。そこに岡山戦に向けてちょっと仕込んでいきたい」と指揮官は話した。

 岡山とは今季2戦2敗。仙台がJ2優勝を成し遂げた2009年以来、6試合勝利はない(2分け4敗)。数字上では苦手とする相手だが、大一番では気持ちが強い方が勝つ。「どっちが先に音を上げるかという厳しい戦いになる。長崎戦では1万6000人ぐらいの相手サポーターと互角以上に仙台サポーターが張り合ってくれて、選手の爆発力を生んだ。その強度に立ち向かっていくエネルギーと覚悟を共有して、ともに戦ってほしい」。J屈指の熱烈なサポーターと敵地で勝利を分かち合う。

 J2で2番目に失点が少ない守備力を誇る相手にも秘策は「ある」。足の速いMFオナイウ情滋とMF有田恵人をトップ起用し、相手の守備の裏を突いて「ガンガンひっくり返す」と超攻撃的にゴールを狙う。集大成を発揮し、ベガルタゴールドに身を包む選手たちがJ1に昇格する。

(山崎 賢人)