ブレス浜松 会見コメント バレーボールVリーグ、開幕6連勝と好調のブレス浜松。 濱田義弘監督の指導のもと、実力、集客共にリーグをけん引する強豪にチームは成長した。ブレスと言えば「スピード」。どのチームも口を揃えて「ブレスは速い」と言…

ブレス浜松 会見コメント

バレーボールVリーグ、開幕6連勝と好調のブレス浜松。
濱田義弘監督の指導のもと、実力、集客共にリーグをけん引する強豪にチームは成長した。

ブレスと言えば「スピード」。どのチームも口を揃えて「ブレスは速い」と言う。
もちろん「速い」だけではない。スピードバレーの中で、サーブ、バックアタック、4枚シンクロ。ブレスは今、多彩な攻撃を手に入れている。

人材も豊富だ。昨季は得点王に若泉佳穂、サーブレシーブ賞に西行米主将、新人賞に早川京美の各選手が輝いている。
長身セッターの森木かれんがヴィクトリーナ姫路に期限付き移籍中だが、広島オイラーズから加入した坂口莉乃選手がチームにマッチ。バランスの良い配球でアタッカー陣を活かしている。

そしてもう一人。森木と入れ替わるような形でヴィクトリーナ姫路から荒谷栞が加入した。
高い攻撃能力を持つ荒谷だが、姫路時代は怪我に泣いた。
ブレス浜松でどんなプレーを見せてくれるのか。荒谷選手の今についてもお届けできればと思う。

インタビューは11月23日、24日のホームゲームで行った。その試合も振り返りながら各選手のコメントをお届けしたい。

■GAME1

11月23日 ブレス浜松 3(25-16、25-19、23-25、25-16)1 カノア

●西行米主将(リベロ)

今シーズン初めてカノアさんと試合をさせてもらいました。高さのあるチームで今までにない苦しい試合になりました。
でも、その中でもブレスらしく積極的な攻撃もできましたし、サーブで攻めることもできていたと思います。
明日も苦しい戦いにはなるとは思いますが、ホームの応援の力も借りて圧倒的勝利を目指して頑張っていきたいです。

――今季新主将として感じていることは?

西行:誰が出ても勝てるチームにする、自分の武器を理解してコートに立つ、コート上で表現するということを今シーズンの頭からずっと話してきました。
実際、選手のカラーがたくさん出ていますし、本当に全員で戦えていると感じています。
キャプテンとして自分が何かできているわけではないですが、チームとしての仕上がりはすごく良いです。
「今までとは違うブレスだね」
と多くの人から声をかけてもらっています。

――好調な出だしですね。

西行:昨シーズン、ファイナル3(V2女子の最終順位決定戦)に行けなくてすごく悔しい思いをしました。今シーズンは絶対優勝しなければと思っています。
大幅にメンバーも変わっていませんし、プラスとなる戦力も入ってきてくれています。
この好調を最初だけではなく、シーズンを通して維持していきたいです。
目の前の一戦一戦を大事に戦っていく。最後まで油断せずに戦い抜きたいと思っています。

●狩野亜衣選手(ミドルブロッカー)

先手を取って自分たちのバレーができた時に一気に流れが来ました。その状況を作るのがミドルの仕事だと思っています。
ただ、リズムが少しでもずれてしまうと一気に崩れ出してしまうような雰囲気も感じました。修正して明日を迎えたいです。

――以前からスピードバレーに適応することが課題と言っていましたが、今季の感触は?

狩野:まだ自分が目指しているところには届いていませんが、そこに向けて毎日練習をしています。
少しずつできることも増えてきました。満足はしていませんが「イイ感じ」だと思います(笑)。

――課題は?

狩野:トスと合わなかったときの調整ですね。スパイクミスしてしまうことがあるので対応力をつけたいと思います。

――サーブで連続ブレイクを取っていましたが。

狩野:シーズンが始まる前に「サーブ賞を取る」と宣言しました。自チームのレイレさん(アンドラデ・レイレライニ)と戦うつもりでいます。サーブは頑張りたいです(笑)。

●坂口莉乃選手(セッター)

勝利できて正直ホッとしてます。カノアさんは高さもあるチームですし、初めて対戦するチームです。
どう戦っていくか、どういう展開になるのか予想ができませんでした。
第1セット、第2セットと走れたのは良かったのですが、第3セットでは自分たちのミスが続いて崩れてしまった時もありました。
修正して第4セットをしっかり取れたので良かったと思います。

――アタッカー陣の打数もほぼ均等。全員でシンクロ攻撃をしているのが印象的でした。

坂口:どんなトスでも決めきることができるスパイカー陣が揃っています。サイドに限らずミドルの2人も全力で助走に入ってくれています。スパイカーが気持ち良く打てるように配球できればと思っています。

――カノアはブレスのバックアタックに苦慮していたようです。バックアタックについては?

坂口:自分のトスが低くなってしまって、スパイカーにカバーしてもらったのも何本かありました。でも、みんな上手くノーマークの状態で打ち切ってくれました。

――ブレス浜松のスピードバレー。外から見ていたときもその特色は感じていたと思いますが、実際自分が司令塔になって。

坂口:7月にチームに来て、5か月。まだ慣れない部分もあるんですけど、徐々にブレスのバレーを掴んできました。
とにかく早くトスを出す。早く自分の手からボールを離すことを意識してやっています(笑)。

――速いトスには苦手意識はない?

坂口:自分は溜めがあるトスが持ち味だったのですが、ハマさん(濱田義弘監督)から早く出せ、早く出せと(笑)。
まだトスが合わなかったりもしていますし、みんなに助けてもらってばかりです。

――ブレス浜松での抱負は?

坂口:優勝します。目標は全勝優勝です。完全勝利を目指します。そして私がブレスのスピードバレーを支配します(笑)。