AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に臨んだサンフレッチェ広島から、日本人選手が勝点を奪取した。フィリピンのチームの一員としてJリーグクラブを苦しめた日本人選手に、注目が集まっている。 広島は前節まで、ACL2で4連勝を飾っていた。1…
AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に臨んだサンフレッチェ広島から、日本人選手が勝点を奪取した。フィリピンのチームの一員としてJリーグクラブを苦しめた日本人選手に、注目が集まっている。
広島は前節まで、ACL2で4連勝を飾っていた。11月28日には、カヤFCを相手に5連勝を狙ってフィリピンでの一戦に臨んだ。
リーグ戦終盤で首位から後退した広島は、すでにACL2ではグループステージ首位突破を決めていることもあり、ターンオーバーを採用してアウェイでの試合に臨んだ。相手のカヤFCはここまで1勝3敗だったが、油断はならなかった。危険な選手たちを擁していたからだ。
その選手たちとは、他ならぬ日本人選手である。しかも、背番号10を背負う堀越大蔵を筆頭に4人が先発。さらに、率いるのが日本人監督とあっては、簡単な試合にならない可能性は十分にあった。
案の定、先制したのはカヤFCだった。しかも、日本人コンビによる攻撃で、ゴールを陥れている。
開始18分、堀越がスローインでうまく左サイドを抜け出し、ゴールへとにじり寄る。GKとDFの間の狭いスペースに正確なクロスを送ると走り込んできたのは駒木秀人。うまくDFの裏を取って、先制点を押し込んだ。
■「聞いたことない選手で広島もターンオーバー大変やなぁって思ったら」
最終的には、まだユース所属ながらプロ契約を結んでいる井上愛簾のプロ初ゴールで引き分けた広島。勝点を持ち帰ることには成功したが、これほどに苦戦するとは思っていないファンが多いようだった。広島から勝点を奪ったと言える日本人コンビによるカヤFCの先制点の場面がSNSで公開されると、困惑の声が広がった。
「えぇ....(困惑)」
「登場する選手が日本人という複雑な攻防ですね」
「聞いたことない選手で広島もターンオーバー大変やなぁって思ったらカヤ所属の日本人の選手だった」
「うまいこと田中雄大の脚下をすり抜けちゃったな。カヤFCは日本人4人先発で監督も日本人。広島相手にゴールはうれしいだろう」
「カヤさん日本人結構いらっしゃるのね」
サッカーは世界共通の言語であり、広大なアジアの隅々にまで浸透している。日本人選手にとっても活躍の場があるということでもあり、これからもこうした「出会い」が多く生まれるかもしれない。