宿敵明大を破り勢いに乗りたい法大。初回にリーグ戦初出場の3番毛利が先制打を放つも、先発菅野が7回途中7失点の背信投球。打線は明大エース斉藤に11安打を放つも、残塁の山を積み重ねてわずか4得点止まり。「血の法明戦」第1ラウンドは明大に軍配が上がった。

戦況を見守る法大ナイン

10季ぶりの優勝へ。法大の秋の挑戦がついに始まった。開幕戦の相手は先週早大から勝ち点を取った明大。「血の法明戦」を制して勢いをつけたい。

 

先制点は法大だ。初回、向山基生(営3)が右中間への安打で出塁。さらに相馬優人(営2)が初球をバント。この打球を相手先発のエース左腕・齊藤大将が一塁に送球エラー。一気に無死一、三塁の好機を作ると、リーグ戦初出場の毛利元哉(法2)が追い込まれてから、外に曲がる変化球に何とかバットを合わせる。打球はフラフラと上がり、風の影響を受けると遊撃手の後方にポトリと落ちるラッキーな適時打。1点を先制する。しかし、法大先発の菅野秀哉(キャ3)がリードを守れない。1、2番打者に連続長短打を許し、無死二、三塁のピンチを招くと、3番渡辺佳明に中犠飛を打たれ、簡単に同点にされる。2回は一死後から連打を許し一、二塁のピンチを招くと1番竹村春樹、2番添田真海にともに変化球を捉えられる連続適時打を許し、3点を勝ち越される。 追いつきたい法大は3回、先頭の相馬が左前安打、毛利が左翼線に落ちる二塁打を放ち、無死二、三塁の好機を作る。中山翔大の(人3)の遊ゴロと5番福田光輝(人2)が低めの球を捉えて二塁手竹村のグラブの横をしぶとく抜く中前適時打を放ち、2点を返す。一気に追い付きたかったが、川口凌(人3)が痛恨の投併殺打。追い付くことが出来ない。 3回から菅野は川口や相馬の好守備に救われ、毎回走者を出すが5回まで無失点に抑える。打線も好機は作るもののあと一本出ないもどかしい展開。両チームとも不安定な両エースを打ち崩せない。

 

しかし、6回菅野は、二死二塁から2番添田に3本目の左越適時二塁打を浴びる。左翼・毛利が目測を誤ってしまい、再び追加点を許す。さらに、七回に四球からバスターエンドランによる中前適時打を許し降板。大事な初戦で先発の役割を果たせなかった。マウンドに上がったのはルーキーの柏野智也(営1)。これ以上点差をつけられたくなかったが、7番高瀬雄大に内角直球を捉えられると打球は右翼スタンドへ着弾。だめ押しの2ランを浴びる。8回は落合竜杜(法1)が無失点で抑えるが、打線は3回以降、向山の中犠飛による1点のみ。4‐8で敗戦となった。 開幕戦を落とした法大。開幕戦の緊張からか「浮き足立っていたかもしれない」(相馬)と言うように、大事な場面で犠打が決まらなかったり、あと一本が出なかった。昨季では大型連敗を経験してるだけに簡単に連敗で終わるわけにはいかないことは選手たちも重々分かっている。 台風接近により明日は順延。今日までの悪い流れを吹き飛ばす戦いを期待したい。(藤原陸人)

 

クローズアップ

毛利元哉 (デビュー戦で先制打を含むマルチ安打 若き主砲が踏み出した大きな第一歩)

 

開幕戦の「3番・左翼」でリーグ戦初先発となった毛利元哉。先制適時打を含む2安打を放ち、チームに貢献した。

 

「初スタメンで、しかも先攻で初回に打席が回ってくるので緊張していた」と心境を振り返った毛利。チャンスはすぐに訪れた。初回、1番向山の右前安打と相手の失策が絡み無死一、二塁の場面。1ボール1ストライクから3球連続ファールと必死に明大エース、齋藤のボールに食らいつき、そして迎えた6球目。振り抜いた打球は遊撃、添田の頭上を越え、左前に。重要な先制点をもたらした。「自分が先制点を取れたことが嬉しかった」と笑顔で語った。その後の第2打席でも左翼線への二塁打を放ち、存在感を示した。

 

夏のオープン戦では今季での先発出場を目標に、打撃の調子を常にキープすることを意識して最初の試合から全力で取り組んできた。その努力の成果がこの試合で発揮できたと言えるだろう。自身の持ち味であるバッティングを今日の試合のように存分に生かすことに加え、守備力に磨きがかかれば、し烈な外野手争いを制すことができるに違いない。定位置奪取に向けて突き進む背番号31から今後も目が離せない。(渡辺詩織)