楽天・藤平尚真は今季47登板、奪三振割合は驚異の31.9%だった 楽天の藤平尚真投手は8年目の今季、47登板で20ホールド、防御率1.75の大活躍。野球日本代表「侍ジャパン」に選出され、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミ…

楽天・藤平尚真は今季47登板、奪三振割合は驚異の31.9%だった

 楽天の藤平尚真投手は8年目の今季、47登板で20ホールド、防御率1.75の大活躍。野球日本代表「侍ジャパン」に選出され、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」では衝撃投球を見せた。「パーソル パ・リーグTV」が今季の奪三振映像を投稿すると、「最強すぎる」「感慨深い」「まじでミットに突き刺さってる」と驚きの声を寄せた。

 26歳右腕は救援に専念した今季、46回1/3を投げて58三振を奪った。。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、奪三振割合は31.9%。40回以上投げた投手ではNPB3位の高数値だった。直球の平均球速は昨年の146.9キロから150.7キロに上昇。剛球とフォークを武器に相手打線をなで斬りにした。

 横浜高のエースとして2016年夏の甲子園に出場し、同年ドラフト1位で楽天に入団。昨年までの成績は45登板(42先発)で10勝16敗、防御率4.27と苦闘が続き、背番号は2022年に「19」から「46」になった。しかし、8年目の今季はついに才能が開花。侍ジャパンにも選出され、プレミア12では計6登板で6イニングを無失点。12三振を奪った。

 躍動した右腕にファンも歓喜。「時間はちょっとかかったけど逸材に変わりなし」「見惚れる」「ストレートやばい」「最強セットアッパーになってほしい」「ストレートがギュインってなってる」「気持ち良すぎる」「日本のセットアッパー」「世界の藤平」とコメントが寄せられた。覚醒した右腕は来季、どんな投球を見せるだろうか。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。