【ラグビー】イングランド代表59-14日本代表(11月24日・日本時間25日/トゥイッケナム)【映像】止まる気配がないイングランド代表のモール 大量の「赤いバラ」が、日本代表の守りをいとも簡単に粉砕した。前半23分、イングランド代表がこの日…

イングランドのモール

【ラグビー】イングランド代表59-14日本代表(11月24日・日本時間25日/トゥイッケナム)

【映像】止まる気配がないイングランド代表のモール

 大量の「赤いバラ」が、日本代表の守りをいとも簡単に粉砕した。前半23分、イングランド代表がこの日3つ目のトライを奪ったが、トライアウトから頑丈なモールを組み、グイグイと押し込む力技。完全にパワーで圧倒するトライに、8万を超える地元ファンが熱狂した。

 先制トライは華麗なパスワーク、2つ目はFW陣がゴリゴリと押し込んで奪ったものだったが、3つ目はお手本通りのプレーで奪っただけに、なおのこと日本代表との差が歴然としたものだった。イングランド代表は、日本陣5メートルライン付近からのラインアウトをしっかりキャッチし、がっちりとしたモールを形成。日本代表もボールを競り合うことなく、押し込まれないように守りを固めていた。

トライしたジョージ

 ところがニックネームの「赤いバラ」のように、バラ色のユニフォームに身を包んだイングランド代表のFW陣が完璧なモールを作り上げると、これはチャンスと判断してか、ラインに控えていたBK陣からも1人、また1人とモールに参加。あっという間に大きな“バラの塊”が完成すると、日本代表の弱点を探り当てるかのようにモールが左右に動き、じわじわと前進。日本代表も慌てて人数を足して防ごうとするものの、どうすることもできずに後退。最後はキャプテンのHOジェーミー・ジョージが大事に抱きかかえるようにボールをインゴールにグランディングした。

 日本代表にとっては、フィジカル面で劣るだけに密集での守りをどうするかも、この試合のポイントではあったが、教科書通りの攻めで奪われたトライだっただけに、両チームの差がくっきりとわかるワンプレーにもなってしまった。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー テストマッチ 2024 オータム・ネーションズシリーズ)