イングランドで、2022年のJリーグMVPが奮闘している。直近の試合でもチームを勝利に導く活躍を見せ、その雄姿に現地や日本のファンが歓声を上げている。 岩田智輝は現在、イングランドで3部相当のリーグ1でプレーしている。かつてプレミアリーグ…
イングランドで、2022年のJリーグMVPが奮闘している。直近の試合でもチームを勝利に導く活躍を見せ、その雄姿に現地や日本のファンが歓声を上げている。
岩田智輝は現在、イングランドで3部相当のリーグ1でプレーしている。かつてプレミアリーグでも戦ったバーミンガム・シティに今季から加わり、中心選手としてチームをリードしているのだ。
日本でも、3部リーグから上昇していった男だ。多くの名手を輩出してきた大分トリニータのアカデミーで育ち、2016年にはトップチームに昇格したが、その岩田の記念すべきプロ初年度を大分はクラブ史上初めてJ3で戦うことになっていたのだ。
だが、ルーキーながら主力として活躍すると、岩田と大分は優勝という形でJ3を後にする。チームはJ2も2シーズンで卒業し、J1に到達。岩田自身もJ1での2年間で力を証明すると、横浜F・マリノスへと活躍の場を移した。
横浜FMでも初年度から活躍し、2年目にはチームの優勝に貢献するとともにリーグMVPに選出された。次のステップとして海外移籍を選んだが、セルティックではなかなか力を発揮するには至らなかった。
だが、今夏にバーミンガムに完全移籍すると、水を得た魚のように実力を披露した。前節までにリーグ戦4得点を挙げ、EFTトロフィーという大会でも見事なゴールを決めていた。守備的な複数のポジションをこなす万能選手であるのみならず、得点力もあることを証明していた。
リーグ戦におけるキャリアハイは2019年の4ゴールだが、今シーズン折り返し点を前に、早くも記録を塗り替えた。現地時間11月26日、延期されていたエクスター・シティ戦で、今季リーグ戦5点目を決めたのだ。
開始11分、アウェイでの戦いで岩田が口火を切った。一度は跳ね返されたクロスを、ボックス手前で岩田が拾う。すぐさま右足を振るうと、正確なシュートがゴール左隅へと吸い込まれた。
■「一気にステップアップもあるな」
この先制点のみならず、岩田は攻守に奮闘。その様子をクラブなどのSNSで動画が公開されると、すぐさま日本や現地のファンが反応した。
「漫画のようなシュート」
「美しい」
「一気にステップアップもあるな」
「コース、ボールスピード、胸トラのボール置く位置、吹かさないキック全て完璧」
「遠藤化してきたな」
「遠藤航2世や」
岩田がフル出場したこの試合で、バーミンガムは2-0で勝利。現在3位につけるチームは、岩田とともに快進撃を続ける。