田中は今季0勝に終わっていた(C)産経新聞社 日米通算197勝のレジェンド右腕・田中将大が楽天を電撃退団した。 楽天は11月24日、田中を来季の保留者名簿に記載しないことを発表した。12月から自由契約選手として公示され、全球団との交渉が可能…
田中は今季0勝に終わっていた(C)産経新聞社
日米通算197勝のレジェンド右腕・田中将大が楽天を電撃退団した。
楽天は11月24日、田中を来季の保留者名簿に記載しないことを発表した。12月から自由契約選手として公示され、全球団との交渉が可能となる。
【激震】田中将大が電撃退団︎楽天復帰4年で20勝33敗…「この成績に1億以上は難しい」争奪戦は起きるのか︎
今季は昨年10月に行った右ひじ手術の影響もあり、1軍登板は9月28日のオリックス戦の1試合のみ。5回4失点で敗戦投手となっていた。2024年シーズンは0勝1敗、防御率7.20。
2013年にはエースとして24勝無敗の金字塔を打ち立て、チームを球団創設以来初めてとなる、日本一に導いた。翌年から海を渡り、ヤンキースでも先発陣の柱として存在感を示した。ただ21年シーズンに楽天に電撃復帰した後は4年で20勝、チームが求めた活躍は果たせていなかった。
田中の去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月25日に自身のYouTubeチャンネルに「【激震】田中将大が電撃退団!!楽天復帰4年で20勝33敗…『この成績に1億以上は難しい』争奪戦は起きるのか!?」と題した動画を更新。田中の去就に関して独自の見解を語っている。
高木氏は田中について楽天に戻ってきた経緯を振り返りつつ、「成績を見ると、はっきり言わせてもらうと、4年で20勝。勝ち越したことがない。2桁勝ったこともない。負けが先行していて、20勝というと年間平均して5勝の投手になる」と指摘。その上で「36歳で5勝の投手を獲る球団があるかというと非常に難しいかなと」語り、年齢も重ねたことで今後の道のりは厳しくなるとした。
一方で田中が歩んできたキャリアを尊重。「田中マー君というブランドを考えた時に全然価値はあるという球団が出てくれば、契約には至ると思うけど」と営業的な面でメリットはあるとした。
その上で年俸面においては「9億からずっと下がってきてる。今年も2億ちょっと(推定年俸=2億6000万円)はもらっていたと思うけど、1億は出せないと思うんだよね」とコメント。日本球界復帰の際に注目を集めた高額契約から成績に伴い、段々と減額してきた現実を踏まえて、仮に移籍となった場合も今季の年俸から大幅ダウンは避けられないとした。
理由としては「それだったら若手でローテーション与えて、5勝の投手作った方がいいというような。普通だったらそう考える」と育成に舵を切る球団が多いと見る。
田中の心情に関しては、日米通算200勝の節目まであと3勝と迫っていることもあり記録達成にこだわるのは理解できるとしながら、「単純に野球を続けたいのか、それとも日米通算200勝にこだわってるのか、大事なポイントだと思う」として、たとえ中継ぎでも受ける姿勢があるかなど、真摯に野球と取り組む姿勢が見えれば、契約の道も浮上してくるとした。
すでに田中が自由契約になる見通しを受け、様々な球団が反応を示し始めている。
今季は0勝に終わったが日米で活躍した右腕の再生が果たせるとすれば、それはビッグトピックスともなる。果たして杜の都を沸かせた背番号18は来季、どの球団で腕を振っているのか。引き続き、去就が注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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