卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は23日、福岡県の北九州市立総合体育館にて女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング9位の佐藤瞳、橋本帆乃香(ミキハウス)ペアは同5位の大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)ペアと対戦。ゲームカウント3…
卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は23日、福岡県の北九州市立総合体育館にて女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング9位の佐藤瞳、橋本帆乃香(ミキハウス)ペアは同5位の大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)ペアと対戦。ゲームカウント3-0で勝利して優勝を果たした。
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■第2ゲームで迫られるも勝負強さ発揮
日本人対決となった女子ダブルスの決勝。大藤、横井ペアは長﨑美柚、木原美悠(木下グループ)ペアを下した前日に続く同士討ちで、中国ペアに2連勝した佐藤、橋本ペアとのミキハウス対決となった。
試合は第1ゲームから佐藤、橋本ペアが連続ポイントを重ね、7-2リード。8-5からも好ラリーを見せ、そのままこのゲームをとり切る。さらに、第2ゲームは大藤、横井ペアの反撃にあう場面もみられながら10-7でタイムアウトをとると、デュースにもつれ込んだ試合を12-10でとり切る。第3ゲームも互いに点の取り合いとなったなか、7-7で迎えたラリー戦をものにするなど要所で粘り強いフットワークからの好ラリーが際立つ。最後は8-8から3連続ポイントを奪い、勝負は決した。
試合後に佐藤は、「簡単に変化が効かなかったりするなかで、自分たちのやることに迷わないようにしていこうとした」と手の内を知り尽くした相手への対応について語り、橋本は、「想定外の展開がたくさんあるのではというイメージをもって試合に臨んだ」と戦いに挑むまでの心構えに言及し、「2ゲーム目は危ない展開もありましたけど、逆に想定ができていたからこそ慌てずに最後までプレーができたのではないかと思う」と事前の準備力を勝因に挙げた。
■後輩ペアも「強かった」と脱帽
卓球界において年々減少傾向にあるカットマンペアとして今大会に挑み優勝をつかんだ佐藤、橋本ペア。決勝は女子卓球界の成長株で同門である大藤、横井ペアが「強かった」と語ったように経験を見せつけた形となった。
佐藤は「自分たちはいろんな経験をさせてもらったので、場数も踏んできているし、まだ忍耐強さであったりは負けてない」と後輩ペアに勝る点について述べ、橋本は「自分たちの方がペアリングの面で迷ったり落とし穴がある時に、お互いを信じてやることができる」と2019年には世界選手権で銅メダルの実績を持つ先輩ペアとしての経験値を強みに挙げた。
1回戦、準決勝と中国ペアに連破し、決勝での同士討ちでも力を見せつけた佐藤と橋本。カットマンペアが北九州の地に集まった観衆を魅了してタイトルを獲得した。
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