大谷を苦しめたスコットの直球が評価を集めた(C)Getty Images 大谷の刺客はどこへ行くのか? MLB公式サイトは11月17日、「このオフのFA投手の最もえげつない球種」を特集した。その一番手のフォーシーム(直球)には、ロッテ・佐々…
大谷を苦しめたスコットの直球が評価を集めた(C)Getty Images
大谷の刺客はどこへ行くのか? MLB公式サイトは11月17日、「このオフのFA投手の最もえげつない球種」を特集した。その一番手のフォーシーム(直球)には、ロッテ・佐々木朗希でもなく、パイレーツからFAのアロルディス・チャプマンでもなく、パドレスからFAの救援左腕ターナー・スコットを挙げた。
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「佐々木の100マイル(約161km)超の速球がメジャーにやってこようと、歴史期的な速球派のチャプマンがFA市場にいようと、最も強烈な直球を投げる今オフのFA投手はターナーだ」
同サイトのアナリストのデービッド・アドラー氏はそう断言した。今季のスコットの直球の平均球速は97.0マイル(約156km)で、左腕では5位。トップはグレゴリー・ソト(オリオールズ)の同97.9マイル(約158km)だった。
「スコットは球速も十分に素晴らしい。その上で、直球を結果球としてハードヒットされた率は29%しかない。今季直球を結果球として100打席以上打者に投げている投手では、最も低い数字だ」
そのスコットの直球が、最も威力を発揮したのが今秋プレーオフのドジャースとの地区シリーズだった。特にキラーとして、大谷との対戦が多かった。「彼はプレーオフでその直球をさらに上のレベルへ持って行った。オオタニを3度、いずれも直球で空振り三振に斬った」。その際の結果球となった直球は97マイル(約156km)、97.4マイル(約157km)、そして第5戦では99.1マイル(約159km)とどんどん球速を上げていった。
大谷とスコットはレギュラーシーズンでも9打数1安打の打率.111。3三振で長打は1本もない。プレーオフでは4打数無安打の3三振と完璧に封じ込まれた。
今季は同じナ・リーグ西地区のライバル球団同士で、対戦の機会も多かった。FAとなった左腕がどのリーグの、どの地区の球団へ移籍するのか。来季、大谷がやり返す姿にも期待したいが、そもそも対戦の機会が激減すればキラーを警戒する必要もなくなる。
他の球種ではスライダーでアストロズからFAの菊池雄星、スプリットで佐々木朗希が最もエグい一球に選ばれた。日本人投手ではこの2人がランクイン。残りはシンカー(ツーシーム)がショーン・マナイア(メッツFA)、カットボールがコービン・バーンズ(オリオールズFA)、スイーパーがブレーク・トライネン(ドジャースFA)、カーブがブレイク・スネル(ジャイアンツFA)、ナックルカーブがジャック・フラハティ(ドジャースFA)、チェンジアップがトミー・ケーンリー(ヤンキースFA)だった。
大谷もねじ伏せたFA投手最強のフォーシームを持つ救援左腕の移籍先も、大いに注目されていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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