台湾代表はプレミア12で2連勝…元NPBの張奕、陳冠宇が活躍「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンドで、グループBの野球日本代表「侍ジャパン」は16日に台北ドームでチャイニーズ・タイ…
台湾代表はプレミア12で2連勝…元NPBの張奕、陳冠宇が活躍
「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンドで、グループBの野球日本代表「侍ジャパン」は16日に台北ドームでチャイニーズ・タイペイ代表と対戦する。かつてNPBでプレーし、今回代表入りしている張奕(チョウ・ヤク)投手。陳冠宇(チェン・グァンユウ)投手がインタビューに応じた。
13日のオープニングラウンド開幕戦でチャイニーズ・タイペイ代表は、2019年プレミア12で準優勝だった韓国代表と台北ドームで対戦。6-3で勝った。約3万9000人の大観衆を集めた一戦は、2回に陳晨威(チェン・チェンウェイ)外野手の満塁弾、岡山県共生高校出身の陳傑憲(チェン・ジェシェン)外野手の2ランが飛び出し、6点を先制した。
投げてはダイヤモンドバックス傘下、21歳左腕のリン・ユーミン投手が先発。5回途中を2失点にまとめた。オリックス、西武で計49試合に登板し、4勝を挙げた張奕投手が2番手で登板し、最速152キロの剛球を軸に2/3回を無失点で勝利投手。DeNAとロッテで計136登板、11勝の陳冠宇(チェン・グァンユウ)投手が8回を無失点に抑えた。
14日の第2戦はドミニカ共和国に2-1で競り勝った。3回に江坤宇(ジャン・クンユー)内野手のソロで先制。8回には今季のCPBL(台湾プロ野球)で3度目の首位打者に輝いた林立(リン・リー)外野手の犠飛で2点目を挙げた。先発の黄子鵬(ファン・ズーポン)投手が6回無安打無失点の好投。2-0で迎えた8回1死二塁で陳冠宇が登板した。
地元ファンの「チェンチェン大丈夫」のコールが台北ドーム内に響く中、最初の打者は内野安打で1死一、三塁としたが、スプリットで2者連続三振を奪い、ガッツポーズでベンチに戻った。
故障から復活の張奕「サポートしてくださった皆様のおかげです」
張奕のインタビューは以下の通り。
――開幕戦の韓国戦で150キロ台のストレートを連発した。
「(西武での)昨シーズンは怪我があり、思ったようなパフォーマンスが出せませんでした。しかし、自分を信じて元気な姿で戻ってくることができたのは、サポートしてくださった皆様のおかげです」
――怪我で苦しんだ張奕投手の姿を知っている日本のファンは、活躍を嬉しく思っているのでは。
「元気な姿で戻ってきて皆様の前で投げることができたことは、私にとって非常に幸せな時間でした」
――前回プレミア12ではベストナインに選ばれた。
「5年前と現在では違いが多くあります。今回は初めて台北ドームで初めて国際大会が開催され、前回と違う心境で投げていました」
――このオフに張奕投手の大学の後輩である林冠臣(リン・クァンチェン)外野手が西武に入団する(ドラフト4位指名)。
「林選手のみならず、多くの台湾出身の選手が日本のプロ野球に挑戦します。自分を信じて、プレーしてほしいなと思います。応援しています」
2戦無失点の陳冠宇「SRが開催される東京に行きたいです」
陳冠宇投手のインタビューは以下の通り。
――ドミニカ共和国戦では最初の打者の打ち取った当たりが内野安打になり、ピンチを迎えた。その時の心境は?
「厳しい場面での登板でしたが、任務を果たすことだけを考えていました。失点はしていなかったですし、低めに集められれば、ダブルプレーがとれる状況でしたので、気持ちを切り替えました」
――後続を抑えてガッツポーズ、チームメートが熱く出迎えていた。
「チームメートはお互いが信頼している関係なので、私に力を与えてくれる存在です。2者連続三振でダグアウトに戻った際は、喜んでくれて嬉しかったですし、彼らのサポートにも感謝しています」
――今回のチャイニーズ・タイペイ代表には3人の元パ・リーグ選手(陳冠宇、張奕、郭俊麟)がいる。日本のファンにコメントを。
「3人は台湾に戻りましたが、今回のプレミア12を通じて、良いパフォーマンスを発揮して3人でスーパーラウンドが開催される東京に行きたいです」
2試合を終えて、陳冠宇投手が痺れる場面で連投して好リリーフ。張奕投手は第1戦で白星をあげた。幸先の良いスタートを切ったことは日本のプロ野球ファンにとっても嬉しいことではないだろうか。16日の直接対決が注目される。(「パ・リーグ インサイト」高木隆)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)