甲斐は長年ソフトバンクの正捕手としてチームを支えた(C)産経新聞社 今オフのFA戦線でキーマンの一人とされていたソフトバンクの正捕手、甲斐拓也がFA権行使することが決まった。 2011年育成ドラフト6位入団、「育成の星」として知られ、侍ジャ…

 

甲斐は長年ソフトバンクの正捕手としてチームを支えた(C)産経新聞社

 

 今オフのFA戦線でキーマンの一人とされていたソフトバンクの正捕手、甲斐拓也がFA権行使することが決まった。

 2011年育成ドラフト6位入団、「育成の星」として知られ、侍ジャパンの一員としても2021年の東京五輪の金メダル、23年のWBCの世界一奪還など大きく貢献を果たした。

【FA戦線2024】SB甲斐拓也捕手・中日木下拓哉捕手が国内FA権を行使!!『マネーゲームは必須になる』甲斐捕手には巨人が獲得調査?獲得に動く球団は…?【プロ野球】

 「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩と頭脳的なリードで知られ、世界一捕手が市場に出るとなれば、複数球団の争奪戦必至と見られる。

 甲斐の去就をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月13日に自身のYouTubeチャンネルに「【FA戦線2024】SB甲斐拓也捕手、中日・木下拓哉捕手が国内FA権を行使!!『マネーゲームは必須になる』甲斐捕手には巨人が獲得調査?獲得に動く球団は…?【プロ野球】」と題した動画を更新。去就が注目される2捕手について言及した。

 まず甲斐が国内FA権を行使するとの報道に、「びっくりしたな」とコメント。

 宣言残留を認めるとされるソフトバンクも「強烈に引き留めると思う」としながら、「間違いなく市場の人気になる」と争奪戦必至と見る。

 さらに獲得に臨む球団についても言及。調査を進めているとされる巨人においては「レギュラーとして獲る」とコメント。今季は岸田行倫、小林誠司、大城卓三の3捕手併用のシーズンとなったが、甲斐を獲得する理由としては1番手の捕手として獲得に臨むとした。

 理由についても高木氏は「阿部監督は守りを重視するから 守りという意味では甲斐は抜群だから 欲しいということだろう」と捕手出身の監督ならではの視点で甲斐を求めると見る。

 また獲得球団においても「阪神も欲しいし、場合によっては広島も」と巨人以外の複数球団が獲得に名乗りを上げると予想した。

 さらに条件面についても「他球団が甲斐をほしいと言ったとき、近藤、山川クラスの契約が出せるか。たぶん、ソフトバンクは甲斐に対しては出してくる」と語った。

 22年オフ、日本ハムをFAとなった近藤健介のFA交渉時には「7年総額50億円超え」、23年オフ、西武からFAとなった山川穂高獲得には「4年総額12億円」とビッグマネーが動いたとされる。

 ソフトバンクにとってもチームの頭脳とされる正捕手流出のためには最善を尽くすと見られ、必然的にマネーゲームになると予想される。となれば、多くの金銭をつぎ込める球団も限られているとあって、その点も注目とした。

 常勝軍団の扇の要として多くの投手の球を受けてきた甲斐はFA権行使の理由に、捕手としての評価を聞きたいとした。

 15日から在籍球団含め、交渉が本格化する。いかに世界一捕手の心を動かす「決めゼリフ」を獲得を狙う球団が示せるかも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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