セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の年間大賞を決める公開選考会が11月11日に実施され、日本一に貢献した東克樹(DeNA)が選出され、2年連続での受賞となった。■第8回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ…
セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の年間大賞を決める公開選考会が11月11日に実施され、日本一に貢献した東克樹(DeNA)が選出され、2年連続での受賞となった。
■第8回セ・リーグ公式配信番組「JERA セ・リーグ レジェンド LIVE」はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=iSPNCcU3bQ0
■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/
■各球団1名ずつが最終候補「チーム代表」に
昨季新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、宮本慎也氏(ヤクルト)、佐々木主浩氏(DeNA)、川上憲伸氏(中日)、鳥谷敬氏(阪神)、前田智徳氏(広島)の各球団のレジェンドOBたちが、番組内で、独自かつ話題性やチーム状況など総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出してきた。
創設初年度となった昨季の受賞者を振り返ると、3・4月度は村上頌樹(阪神)、5月度は細川成也(中日)、交流戦のあった6・7月度は森下暢仁(広島)、8月度は岡本和真(巨人)、9・10月度は佐藤輝明(阪神)がそれぞれ月間大賞となり、年間大賞には24試合で16勝3敗、防御率1.98の成績を残した東克樹(DeNA)が選ばれた。迎えた2年目の今季、レジェンドOBたちの議論がさらに白熱した中、3・4月度はヤフーレ(ヤクルト)、5月度は小園海斗(広島)、6・7月度は髙橋宏斗(中日)、8月は佐藤輝明(阪神)、9・10月度は戸郷翔征(巨人)が月間大賞として選出されてきた。
そして「年間大賞」を決める選考会を迎えた。球団毎に年間を通してノミネート回数が多い選手が最終候補選手としてピックアップされ、今年はレギュラーシーズンの順位順に、岡本和真(巨人、ノミネート11回)、佐藤輝明(阪神、ノミネート11回)、東克樹(DeNA、ノミネート8回)、床田寛樹(広島、ノミネート6回)、サンタナ(ヤクルト、ノミネート7回)、髙橋宏斗(中日、ノミネート8回)が「チーム代表」に選ばれた。
この「チーム代表」の面々に対して、各球団のレジェンドOB陣からもコメント。岡本には「優勝チームの中で1年間、4番バッターとして全試合に出場した。ノミネート11回以上に勝利打点も多かった」(高橋氏)、東には「しっかりと7回、8回まで、イニングを投げてくれて、リリーフには非常に助かるピッチャー。今年も貯金を多く作って素晴らしかった」(佐々木氏)、「試合を決める打点をかなり取った。(ノミネート回数の)11回勝負を決めているのは素晴らしい」(鳥谷氏)、床田には「ローテーション投手としてしっかりと投げてくれましたし、打線の援護があればもっと勝てた。よく頑張ってくれた」(前田氏)、サンタナには「村上(宗隆)と同じノミネート回数でしたけど、年間を通して安定してということを考えた」(宮本氏)、髙橋には「(開幕2軍も)1軍に上がってからは、ほとんど打たれる気がしなかった。ストレートが活きてきて、フォークの質も上がった。言うことないです」(川上氏)と評価した。
その後も各選手に対してOB陣がそれぞれの意見を交わし合い、いよいよ今年最後の投票。最後まで迷う姿が見られた中、結果は東に4票(佐々木氏、宮本氏、高橋氏、前田氏)が入り、髙橋の2票(川上氏、鳥谷氏)を抑えて見事、2年連続での年間大賞受賞が決まった。
■「彼がいるだけでチームの安心感が違った」
今季が大卒7年目だった東は、開幕から先発の柱として安定感抜群のピッチングを続けて、シーズン26試合登板で13勝4敗、防御率2.16をマーク。個人タイトルは獲得できなかった、リーグ最多の183イニングを投げ、CS、日本シリーズでも登板して日本一の立役者の一人となった。この最終結果に「チームのエースとしてずっとマウンドに立ち続けた。そのタフさも含めて総合的に判断した」(前田氏)、「髙橋投手の数字も素晴らしいですけど(東の方が)年間というところで上回った」(高橋氏)、「180イニング以上を投げたのが素晴らしい。日本シリーズで流れを変えたピッチングもあった」(宮本氏)、「彼がいるだけでチームの安心感が違った」(佐々木氏)と、投票したOB陣から改めて称賛の声が集まった。
また、年間大賞に先立ってノミネート回数や成績に関わらず、レジェンドOBたちが特別に称えたい人物(選手、監督、コーチ)を推薦して表彰する『JERAセ・リーグAWARD特別賞』の選考会も行われた。高橋氏は「日本一の立役者」として戸柱恭孝(DeNA)、佐々木氏は「打つ方が上がってきた」と長岡秀樹(ヤクルト)、宮本氏は「CSで改めて彼の存在の大きさを感じた」と吉川尚輝(巨人)、前田氏は「岡田監督が一番信頼していたピッチャー」と桐敷拓馬(阪神)、川上氏は「ホームランが印象的。リリーフでもいいところで投げた」と中川颯(DeNA)、鳥谷氏は「投手全体の防御率を下げて、ベテランを復活させた」と阿部慎之助監督を推薦した後、OB陣が議論した末、今季も中継ぎでリーグ最多の70試合を投げて防御率1.79という安定感を示した桐敷が特別賞に選出された。
年間を通して配信されたセ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE』は今年も計8回に渡って実施され、多くのファンの声も交えながらレジェンドOB陣がトークを展開した。最後に、レジェンドOB陣がこの1年を振り返り、「今年は最後まで面白いシーズンだった。ベイスターズが日本一になって嬉しかったですが、来年はシーズンも優勝して本当の日本一を勝ち取って欲しい」(佐々木氏)、「楽しく野球シーズンを先輩、後輩たちと過ごさせてもらった。多分、一番楽しかったのは、楽屋です(笑)」(宮本氏)、「面白いシーズンでしたし、自分たちも野球を勉強できた」(高橋氏)、「カープは8月までは良かった。来年こそはリベンジしてもらいたい」(前田氏)、「ドラゴンズも是非、来年はCSに進出してもらいたい」(川上氏)、「(レジェンドOB陣の中で)一番年下なんですけど、楽しくやらしていただきました。1年があっという間でした。新しく藤川監督になったタイガースに期待したい」(鳥谷氏)とコメント。2年目の放送も大好評で、さらにOB陣の仲が深まった状態で幕を閉じた。