◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前(7日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)今季限りでのツアー撤退を表明している上田桃子が開幕前に会見に臨んだ。第一線から退く決断をした時期について、9月「日本女子オ…

今季限りでツアーからの撤退を表明した上田桃子

◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前(7日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)

今季限りでのツアー撤退を表明している上田桃子が開幕前に会見に臨んだ。第一線から退く決断をした時期について、9月「日本女子オープン」(30位)を終えてからだったと明かした。

「最終的にやれることは目いっぱいやってきたが、次の人生を考えたときには年齢的なものも考えて今かなと」。60回目の国内メジャー挑戦も頂点に届かなかった。

2005年のプロテストに一発合格し、07年「ライフカードレディス」で初優勝を飾った。同年5勝を挙げて史上最年少(当時)21歳156日で賞金女王に輝いた。08年からは米ツアーにも挑戦した。

「たくさん失敗も経験して、なかなか思うようにいかない日が多かったが、うまくなりたいというのがあった。逃げずに正面から向き合うことで、なぜこうなるのかの経験をもとに成長できた。常に学びのゴルフ生活だった」と総括した。

プロ生活20年でツアー17勝を挙げ、生涯獲得賞金は歴代6位(10億9476万4906円)。プレーでギャラリーを惹きつけ、ストイックな姿勢で多くの女子プロからも慕われてきた。

ツアー18勝目を目指す

「小さい時は親に言われてゴルフを始めた人もプロになったら、それは自分の人生になる。自分の人生に責任をもってチャレンジしてほしい。私自身は良いときも悪いときも逃げずにやってきた。正面から向き合うことでわかる答えがある。正面から自分のゴルフに責任をもって向き合ってほしい」とメッセージを送った。

10歳から競技を始めて、これまでの生活のほとんどを占めてきた。それでも「人生が長いので、自分の中のゴルフが人生にならないように。米国に行ったときからずっと思っていた。ゴルフだけが人生にならないためには、ゴルフで学んだことをやっぱり人生に活かしていかないといけない」と次のキャリアに進む決断を下した。

今週「伊藤園レディス」に加えて次週「大王製紙エリエールレディス」(愛媛・エリエールGC松山)もエントリー済み。ただ、今季ツアー優勝者、世界ランキング上位者、メルセデスランキング上位者らに限られる最終戦のメジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(宮崎CC)の出場権は現時点で持っていない。

ツアー18勝目で最終戦までプレーするためにも、「自分らしく戦いたい。あきらめが悪いので、最後まであきらめずにアグレッシブにチャレンジしたい」。初日は不動裕理堀琴音とともに午前8時10分にアウトコースからスタートする。(千葉県長南町/玉木充)