◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(1日)◇大洗GC (茨城)◇6602yd(パー72)海外を主戦場にする24歳の山口すず夏が、3回目の最終プロテストで念願の合格を果たした。「応援してくれる人も多くて特に家族が信じてくれていた」という感謝…
◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(1日)◇大洗GC (茨城)◇6602yd(パー72)
海外を主戦場にする24歳の山口すず夏が、3回目の最終プロテストで念願の合格を果たした。「応援してくれる人も多くて特に家族が信じてくれていた」という感謝の言葉とともに、うれし涙が頬を伝った。
2015年「全米女子オープン」には日本地区予選会を突破し、日本人史上最年少の「14歳341日」で出場。18年には「オーストラリア女子アマ」で日本人初の優勝を飾るなど、ジュニア時代から海外で華々しいキャリアを積んできた。
高校卒業後、国内のプロテストを受けずにアメリカに渡った。「テスト(予選会)がすべてかなと思って頑張ってきた」と当時アマチュアだった18年に最終予選会に臨み、翌19年シーズンの出場権を獲得。18歳でのプロ転向を経て、“本場”で戦ってきた。
結果が出ず、「プレッシャーがすごくてゴルフやめようかなと思う時もあった」と挫折も味わった。海外転戦と並行して日本のプロテストには21年から挑戦。先週行われた米女子2次予選を23位で通過して最終予選会(12月5~9日/アラバマ州・マグノリアグローブGC)の切符をつかみ、ことし4回目のプロテストに臨んだ。
初日2日前の10月27日(日)に帰国した山口は、時差ぼけにも苦しみ初日から苦しい展開が続いた。最終日は合格ラインに1打差の通算3オーバーから「攻めの気持ちで挑んだ」と5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」でプレー。通算1オーバーの14位で圏内に滑り込んだ。
「一番はLPGA(米女子ツアー)で勝ちたい。でも、まずはしっかり休養をとって国内のQT(予選会)へ向けて調整していく」と、11月19日から始まる1次予選会へ準備を進める。日本人5人目となる米女子メジャー優勝の夢だって、まだあきらめてはいない。(茨城県大洗町/松島流星)