中日で確かな実績を残してきたビシエド。(C)産経新聞社 今年10月に中日退団を正式に決めたデヤン・ビシエドは、今オフのFA市場において注目銘柄として話題を集めている。 2016年に中日に入団した35歳は2018年に打率.348、178安打で…

 

中日で確かな実績を残してきたビシエド。(C)産経新聞社

 

 今年10月に中日退団を正式に決めたデヤン・ビシエドは、今オフのFA市場において注目銘柄として話題を集めている。

 2016年に中日に入団した35歳は2018年に打率.348、178安打で両タイトルを獲得。一塁手部門でベストナインに2度(2018、2019年)、ゴールデングラブ賞に2度(2020、2021年)輝いた。2023年に国内FA権の取得条件を満たし、今季は日本人選手扱いとなった。

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 加齢による一抹の不安はある。立浪和義監督の構想から外れた今季は、15試合で打率.209(43打数9安打)、1本塁打、2打点と満足のいく結果を残せなかった。一方で2軍では72試合で打率.300(223打数67安打)、8本塁打、OPS.859をマーク。プレー機会さえ与えれば、1軍での復調も期待できる。

 実際、水面下で獲得に関心を示す球団は出てきているという。全米野球記者協会に名を連ね、キューバ球界に関する確度の高い情報を発信しているフランシス・ロメロ記者は「情報筋によると、ビシエドは2025年、中日に復帰する予定はない。少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と報じた。やはり外国人枠でなくなる背景もあり、日本球界内での人気は高いようである。

 特に「打てない」という弱点を持つ球団にとってもビシエドは魅力的であり、ファンからも獲得を望む声は強い。目下、話題となっているのは先月30日にヘスス・アギラーとの来季契約を結ばない意向を示した西武だ。

 メジャー通算114本塁打の実績とともに鳴物入りで西武に加入したアギラー。しかし、蓋を開けてみれば、出場30試合で打率.204、2本塁打、10打点と成績は低迷。右足首の怪我などもあり5月8日に出場選手登録から外れてからは1軍復帰も果たせなかった。

 今季のチーム打率は12球団最悪の.212と低迷した。その火力不足の原因がアギラーと、もう一人の助っ人で自由契約選手となったフレンチー・コルデロにあったのは言うまでもない。そんな西武の補強ポイントにNPBで確かな実績を残してきたビシエドはぴったりと当てはまる。

 アギラー退団決定後にはファンも即座に反応。X上には「ビシエド獲得に動いてくれ」「DHで使えたらまだまだできる」「絶対獲るべき」「本腰を入れてほしい」といった獲得待望論が溢れた。

 来年3月に36歳となる助っ人砲の動静は、今オフの大きな注目を集めそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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