国際卓球連盟(ITTF)は29日、2024年第44週の世界ランキングを発表。国際大会で好成績を収めた日本選手が順位を上げている。なかでも、「WTTチャンピオンズモンペリエ」で日本勢3人を破り優勝を果たしたのが大藤沙月(ミキハウス)。自己最高…

国際卓球連盟(ITTF)は29日、2024年第44週の世界ランキングを発表。国際大会で好成績を収めた日本選手が順位を上げている。

なかでも、「WTTチャンピオンズモンペリエ」で日本勢3人を破り優勝を果たしたのが大藤沙月(ミキハウス)。自己最高の11位まで浮上した20歳がブレイクを果たしている。

◆「オオドウのブレイクシーズン」大藤沙月、躍進の20歳にWTT公式が賛辞 出場決定のファイナルズは「おとぎ話のような大会」

■上位シード選手を次々に撃破

大藤は初出場となったチャンピオンズの舞台で躍動。2回戦で平野美宇(木下グループ)に3-0でストレート勝ちを収めると、準々決勝では伊藤美誠(スターツ)相手にも攻撃的な姿勢を見せて勝利を収めた。

さらに快進撃は続き、準決勝ではベテランの鄭怡静(台湾)とフルゲームになりながらも4-3で下し決勝進出。その勢いのまま、今大会優勝候補のひとりだった張本美和(木下グループ)とのファイナルでも4-2で競り勝ち、中国選手以外では初の同大会優勝の快挙を成し遂げた。

そんな大藤は、直近の世界ランキングでは11位まで浮上し、日本勢では5位の早田ひな(日本生命)、6位に浮上の張本美、8位の伊藤に次ぐ4番手に。直接対決を制した12位の平野を上回ってきた。

WTT公式も圧巻の優勝を飾った大藤を評価しており、「第7シードのミウ・ヒラノ、第4シードのミマ・イトウ、第6シードの鄭怡静を下すなど、驚異的な成績で世界を驚かせた」と言及。「南フランスでの6日間の激闘を終えて、オオドウは(WTTチャンピオンズの)特別なクラブに加わった」とブレイクを果たした20歳を称えている。

フランスの地で躍動し、強烈なインパクトを残した20歳。大藤がこのまま日本の次世代を担う存在へ飛躍できるのかは期待が高まる。

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