東京競馬場で行われる第170回天皇賞・秋(10月27日/GI、芝2000m)のデータを紹介する。有馬記念を優勝したドウデュース、三冠牝馬リバティアイランド、昨年2着のジャスティンパレスなどが出走予定。ここでは過去10年のデータから、予想のヒ…

東京競馬場で行われる第170回天皇賞・秋(10月27日/GI、芝2000m)のデータを紹介する。

有馬記念を優勝したドウデュース、三冠牝馬リバティアイランド、昨年2着のジャスティンパレスなどが出走予定。

ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【天皇賞秋2024特集】出走予定・枠順、予想オッズetc. 「ドウデュースvsリバティアイランド、日本最強を懸け激突」お役立ち馬券攻略ガイド

■宝塚記念組は前走人気に注意

残念ながらジャスティンミラノが屈腱炎により回避となってしまったため、3歳馬の出走がなく古馬同士での戦いとなった今年の天皇賞・秋。

古馬王道路線のレースらしく、また2000mという中距離最強決定戦らしく、前走宝塚記念組と前走安田記念組、それに前走日本ダービー組が2勝ずつと、それぞれの路線で最高峰のレースが並んでいる。それ以外では前走札幌記念組、前走毎日王冠組、前走オールカマー組、前走京都大賞典組からそれぞれ1勝ずつ輩出。GIII以下からは勝ち馬はおろかここ10年では3着にも入っていない。

先述したように今年は3歳馬の出走が無く、さらに前走安田記念組の登録馬もいないため、前走宝塚記念組だけでなく、上記GII組にも例年以上にチャンスがありそうだ。

・宝塚記念【2.3.2.11】 ・安田記念【2.2.1.3】 ・日本ダービー【2.0.1.2】 ・札幌記念【1.2.1.17】 ・毎日王冠【1.1.4.34】 ・オールカマー【1.0.0.17】 ・京都大賞典【1.0.0.11】 ・天皇賞・春【0.1.0.3】 ・大阪杯【0.1.0.0】 ・セントライト記念 【0.0.1.0】

宝塚記念組は前走着順別に見ると1-5着【1.2.2.7】、6-9着【1.1.0.1】で、2桁着順は好走歴なし。分散傾向で何とも掴みづらい成績だが、前走人気別で見ると3人気以内で【2.3.1.3】、その他の好走例は17年にレインボーラインが宝塚記念7人気から天皇賞・秋で3着した1例のみと、好走例の大部分が宝塚記念で3人気以内だった馬におさまっている。

この組からはドウデュースとジャスティンパレスのそれぞれ1人気と2人気だった馬が出走予定。ともに東京競馬場のGIでも好走した経歴のある馬だけに、人気になっても逆らえないか。

■スーパーGII組は侮れない

それぞれ1勝ずつを挙げている前走GII組は、今回札幌記念、毎日王冠、オールカマーから出走予定。

前走札幌記念組は非常にわかりやすく、前走2着以内なら【1.2.1.3】、3着以下なら【0.0.0.14】と連対している事が絶対条件。札幌記念を制覇しての参戦となるノースブリッジは前々走でも香港のGIで3着しており、実力でもデータからでも侮れない存在だ。

札幌記念と並び代表的な「スーパーGII」の前走毎日王冠組は前走1着馬が【0.0.0.3】、2着馬も【0.0.1.4】と札幌記念とは対象的な成績。毎日王冠2着のホウオウビスケッツには好ましくないデータだ。

その他、2015年にステファノスが毎日王冠7着から天皇賞・秋では2着しており、巻き返し型のステップレースと言える。ステファノスは10人気で連対。馬券妙味があるのはこの組か。

また、毎日王冠で3着だった馬は【1.0.2.3】、馬券内率50%と際立った成績。残念なことに今年の登録馬にはいないが、来年以降の為に覚えておきたいデータだ。

前走GII組の中でも、先に挙げた2レースより1枚落ちる成績なのが前走オールカマー組。【1.0.0.17】と好走例は2018年に優勝したレイデオロの1例のみ。それ以外はすべて着外となってしまっている。

レイデオロは言わずと知れたダービー馬。ジャパンカップでも2着しており、既に東京競馬場のGIで結果を残している馬だった。あまり相性が良いと言えないこの前走オールカマー組から結果を出すには、それくらいの実績が必要なのだろう。

オールカマー優勝から臨むレーベンスティール。単勝1.5倍の圧倒的な人気に応えての勝利で、今回も上位人気には推されそうだが、まだGIでの経験は昨年の香港ヴァーズのみ。前走ローテからは評価しづらい存在になった。

◆【天皇賞秋2024特集】出走予定・枠順、予想オッズetc. 「ドウデュースvsリバティアイランド、日本最強を懸け激突」お役立ち馬券攻略ガイド

◆【天皇賞秋2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

◆【天皇賞秋2024予想/追い切り】ドウデュース 伸び脚別格 武豊「言うことなく全ていい」