ビシエドは9季在籍した中日からの退団が決まった(C)産経新聞社 今季限りで中日を退団した内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。 今月上旬には全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)に「情報筋に…

 

ビシエドは9季在籍した中日からの退団が決まった(C)産経新聞社

 

 今季限りで中日を退団した内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。

 今月上旬には全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)に「情報筋によると、ビシエドは2025年、中日に復帰する予定はない。少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と伝えた。

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 同記者は従来からキューバ系選手の移籍情報に精通していることで知られる。

 今季35歳シーズンとなったビシエドは開幕1軍入りを果たせず、1軍出場試合は15試合、本塁打は1本にとどまった。

 9シーズン在籍した中日からの退団が決まり、キューバに帰国する際は日本球界での現役続行を希望していた。

 ビシエドは近年は一定のゾーンを打てないこともクローズアップされているが、一発のある強打の一塁手を求める球団は複数上がる。また在籍9年で日本人選手扱いとなったことも編成面では獲得しやすくなるメリットもある。

 またビシエドが人気となっている背景には近年の助っ人野手の活躍状況も後押ししているといえそうだ。

 今季セ・リーグ首位打者を獲得したタイラー・オースティンは近年は度重なる故障に悩まされていたが、完全復活した今季は勝負強い打撃でチームをけん引。今季は106試合に出場、打率「.316」、25本塁打、69打点。勝負の8月、9月はともに月間打率3割超えと存在感を示した。

 昨シーズン限りでDeNAを退団し、ロッテに移籍したネフタリ・ソトも今季は打率「.269」、21本塁打、88打点といずれも前年度より成績をあげた。

 一時状態を落としていても実績のある助っ人野手は日本の野球に慣れており、環境が変われば、再び力を取り戻すことも可能とあって、ビシエドの安定性に目を向ける球団が増えているともいえそうだ。

 さらに今季は西武、広島、楽天など助っ人野手が不作の球団も目立った。広いバンテリンドームから球場も変わることでビシエドにとっても持ち味の長打力、打撃がより発揮しやすくなる可能性も浮上する。

 いずれにせよ、来季はどこのユニホームを着ているのか。各球団の戦力補強状況含め、引き続き、注目を集める存在となりそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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