朝倉(右)の参戦に対して持論を展開したロイバル(左)。(C)Getty Images  世界的な期待は高まっている。前RIZINバンタム級王者の朝倉海は、来る12月8日(現地時間)に行われる米総合格闘技団体『UFC』の…

 

朝倉(右)の参戦に対して持論を展開したロイバル(左)。(C)Getty Images

 

 世界的な期待は高まっている。前RIZINバンタム級王者の朝倉海は、来る12月8日(現地時間)に行われる米総合格闘技団体『UFC』のイベント「UFC310」でフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)に挑戦する。

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 UFCがランキング制となって以来、他団体の王者クラスの参戦であろうと、いきなりの王座挑戦は異例の大抜擢。そうした背景もあり、朝倉には熱視線が注がれている。同団体を取り仕切る“御大”ダナ・ホワイト氏も「カイ・アサクラは恐ろしいストライカーだ。過去2勝ではボディーに膝をさく裂させた。間違いなく勢いに乗る強力な日本人ファイター」と絶賛している。

 そんなホワイト氏は、UFCのYouTubeチャンネル内で、朝倉のデビュー即王座戦が組まれた背景について「誰も彼と戦いたがらなかったからだ。怖いものなしのパントージャだけが『やる』と言った」と言及した。

 王者の自信が伺えるが、これに異を唱えるファイターもいる。現地時間10月12日に行われたラスベガス大会で平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)を下したUFCフライ級1位のブランドン・ロイバル(米国)は、米専門メディア『MMA Fighting』で「俺はあいつ(朝倉)との試合のためにいろいろ頼んだんだ。でも、UFCからはノーって言われた」と「誰も戦いたがらなかった」とされた交渉の舞台裏を明かした。

「じゃあ、この条件だけならどうかとも頼んだんだ。それでもノーって言われたよ。だから俺は戦う気はないと思ったんだ。リスクを冒せるだけの報酬もなかったからね。もし試合に出て負けたら、ランキングに入ってもない選手に負けただけの男だし、もし勝ったとしても、タイトル戦の保証もない」

 さらに「日本でならアサクラと戦いたい。あいつ自体は最高だからね」と続けるロイバルは、こう強調している。

「でも俺には賞金がかかっている。誰とでも戦うわけじゃない。分かるだろ? 俺は心の底からフライ級で最もエキサイティングなファイターだと信じているんだ。俺は金のために身体を張ってきた。おかげで今の地位を得たんだ。俺は必死に戦ってきたんだ! 俺は世界ナンバーワンなんだよ」

 前RIZIN王者の電撃参戦によって注目が集まるUFCの軽量級戦線。今後の朝倉次第では、「誰とでも戦うわけじゃない」と豪語するロイバルとのビッグマッチも実現するかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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