洋服で隠しきれないのが、首にできるイボ。見た目の印象にも影響する首イボは、気になるという人も多いのではないでしょうか。この記事では、食材や漢方の力を使ってからだの内側から首イボを予防する方法についてご紹介します。【関連記事】睡眠中に足がつ…

 洋服で隠しきれないのが、首にできるイボ。

見た目の印象にも影響する首イボは、気になるという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、食材や漢方の力を使ってからだの内側から首イボを予防する方法についてご紹介します。

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1.首イボとは?取る方法は?

首にできるイボは、主に以下の3つの種類に分けられます。

1.スキンタッグ・軟性線維腫(アクロコルドン)
首にできるイボの大半がこのイボだとされ、加齢や紫外線、摩擦などの影響で起こるといわれています。

見た目は2〜3mmの小粒サイズで、色は肌色~褐色。多発しやすく、放置していると数が増えてしまう可能性もあります。(※1)

2.脂漏性角化症(老人性イボ)
中年以降によくあらわれ、皮膚の老化や、紫外線を長く浴びたことによる影響が関係して起こるとされています。

見た目は盛り上がり、褐色や黒色のものが多く、紫外線が当たりやすい部分によくできます。(※1)

3.尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
パピローマウィルスによるウイルス性のイボとされ、ウイルス性のイボがある人と接触した際に、皮膚に小さな傷が生じたところにうつる可能性があります。(※2)

なお、これらの首イボを取る治療法としては、超低温の液体窒素で低温火傷させる「冷凍凝固術」や、レーザーでイボ組織を蒸発させる「炭酸ガスレーザー」といったものがあります。(※2)

2.首イボをこれ以上増やさないために

厄介な首イボを増やしたくない場合は、次のような習慣を意識してみてください。

2-1.摩擦・紫外線を避ける
刺激を受け続けた肌は、細胞が増殖してイボ化してしまう恐れがあります。

肌触りの悪い衣類やアクセサリーはできるだけ避け、なるべく肌に摩擦を与えないよう心がけましょう。

首周りには日焼け止めをしっかり塗り、UVカット効果のあるストールや衣類などで肌を守ることが大切です。

2-2.肌のターンオーバーを整える
加齢によって肌のターンオーバーが乱れると、角質がうまく排出されにくくなって肌に蓄積し、イボが作られやすくなります。

ターンオーバーを整えて健やかな肌をつくるためにも、睡眠、運動、食事を中心とした規則正しい生活習慣を心がけましょう。

3.首イボを内側から予防するには

ここからは、肌のターンオーバーを促すために積極的に摂りたい食材や、薬剤師がおすすめする漢方薬をご紹介します。

3-1.ターンオーバーを促す食材を摂る
肉や魚に含まれるたんぱく質は、からだをつくるのに必要不可欠な栄養素。

豚レバーやほうれん草に豊富に含まれているビタミンAには、肌や粘膜を健康に保つ働きがあります。

また、ビタミンB群も重要です。皮膚の代謝を助ける働きがあり、豚肉や牛肉、サバなどに多く含まれます。

肌の健康に欠かせないのがビタミンCで、皮膚や粘膜の健康を維持したり、コラーゲンの吸収を促進したりする効果が期待できます。抗酸化作用もあり、かぼちゃやカリフラワーのほか、フルーツにも豊富に含まれているのが特徴です。

3-2.漢方薬を活用する
首イボの対策には根本からの改善を得意とする漢方薬も役立ちます。

漢方薬のなかには、医薬品として「いぼ」に効果が認められているものもあり、皮膚科などで処方されています。

首イボの対策には以下のような作用がある漢方薬を選ぶといいでしょう。

「血流をよくして全身に栄養を届ける」
「水分バランスを整えて肌に潤いを与える」
「肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する」

<首イボの対策に役立つ漢方薬>

当帰飲子(とうきいんし)
肌に栄養分と潤いを与えて乾燥や肌ダメージを軽減することで、湿疹や皮膚炎、かゆみなどに働きかけます。

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
薏苡仁はハトムギからできた生薬で、イボに効果があります。さらに、桂枝茯苓丸の処方が加わることで、皮膚を養う血の巡りをよくし、肌の水分代謝を高めます。

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4.毎日のケアで首もとをいつまでも美しく

厄介な首イボをこれ以上増やさないためには、日頃からの紫外線対策や内側からのケアが大切です。

まずは取り入れやすい首イボ対策から始めてみてはいかがでしょうか。

参考サイト
(※1)医療法人恵生会 長瀬内科医院「脂漏性角化症、老人性疣贅、年寄りいぼ(イボ)
(※2)あおよこ皮膚科クリニック「手足のイボ(尋常性疣贅)

[文:あんしん漢方]


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あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。