今季は2軍監督を務め、ウエスタン・リーグ2位の成績を残していた 中日は10日、来季の1軍監督として、井上一樹2軍監督の就任を発表した。この日、正式に要請し、井上氏が快諾。直後に名古屋市内で会見を開き、井上監督は「我慢と勇気と持ち前のチームを…

今季は2軍監督を務め、ウエスタン・リーグ2位の成績を残していた

 中日は10日、来季の1軍監督として、井上一樹2軍監督の就任を発表した。この日、正式に要請し、井上氏が快諾。直後に名古屋市内で会見を開き、井上監督は「我慢と勇気と持ち前のチームを明るくするという長所を前面に出しながらチームを作っていきたい」と、意気込みを表した。

 チームは今季、60勝75敗8分けで球団史上初の3年連続最下位に沈んだ。2022年から指揮を執った立浪和義監督が退任を表明。片岡篤史ヘッドコーチ、落合英二投手兼育成コーチ、和田一浩打撃コーチ、上田佳範打撃コーチ、大西崇之外野守備走塁コーチも退団となった。巻き返しを期す2025年シーズンに向け、井上氏に白羽の矢が立った。

 会見では「名古屋で育てられ、ドラゴンズで育ってきた身分ですので、ドラゴンズに恩返しをしたい気持ちを持ってここまでやってきた。先日まで指揮を取られてきた立浪監督からの引き継ぎは責任重大」と話した。

 井上氏は1989年ドラフト2位で鹿児島商から中日に入団。外野手として通算1215試合に出場し、打率.275、79本塁打、349打点を記録した。中日一筋でプレーし、2009年限りで引退。2010年から2013年に中日で打撃コーチや2軍監督を歴任。2020年から2023年までは阪神で打撃コーチやヘッドコーチを務めた。

 今季、古巣の2軍監督に復帰し、71勝46敗7分で終盤までウエスタン・リーグの優勝争いを繰り広げた。育成力や周囲を包み込む人柄を買われての1軍監督就任。3年連続最下位に沈むチームの“再建”を託される。(Full-Count編集部)