今秋のドラフト候補左腕・齊藤大将投手(4年・桐蔭学園)が上手く力を抜いた投球で、早稲田大を6安打完封し、明治大が3対0で快勝した。「今日は球持ちが本当に良かったです。自分が思っている齊藤よりはるかに良かったですね」と善波達也監督が笑ったよう…

今秋のドラフト候補左腕・齊藤大将投手(4年・桐蔭学園)が上手く力を抜いた投球で、早稲田大を6安打完封し、明治大が3対0で快勝した。
「今日は球持ちが本当に良かったです。自分が思っている齊藤よりはるかに良かったですね」と善波達也監督が笑ったように、サイドハンドから投じる140キロ台のストレートにスライダー、チェンジアップ、カットボールなどの変化球を上手く織り交ぜて凡打の山を築いた。

 

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 今夏は侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球(7月・アメリカ)とユニバーシアード(8月・台湾)を戦った。そこで東海大の青島凌也投手(3年・東海大相模)から教わったというチェンジアップや、投手陣全体のテンポの良い投球を学び、それを遺憾なく発揮した。
 また、代表では主に中継ぎや抑えとしての起用だったが「先発でも中継ぎでも調整などやることに変わりはないです」と、しっかりとピークを合わせた。
 自身にとってこれがリーグ戦初完投初完封となったが、試合後は喜びも控えめで「明日・明後日負けてしまっては意味がないので」と淡々と話したが、春季リーグはまさかの5位に沈んだ明治大にとって、この快勝発進は今後の起爆剤になることは間違いない。

★中日・中田宗男スカウト部長
「(齊藤は)打者からすると“打てそうで打てない”厄介なコンビネーションですね。エサを上手く蒔きながら抑えている印象で、打たせて取る投手の典型のような投球でした」

4併殺を奪うなど相手打者のバットの芯を上手く外す投球が光った齊藤

■明治大vs早稲田大1回戦
明治大  201000000=4
早稲田大 000000000=0
【明】◯齊藤—橋本
【早】●小島、北濱、今西、早川—岸本、小藤

文・写真:高木遊