吉村編成本部長ら「国際部」の力も光った(C)産経新聞社 4年ぶりのセ・リーグ覇権奪回。巨人ファンにとっては久しぶりに訪れ…

吉村編成本部長ら「国際部」の力も光った(C)産経新聞社

 4年ぶりのセ・リーグ覇権奪回。巨人ファンにとっては久しぶりに訪れた、歓喜の秋と言えるでしょう。

 阿部慎之助新監督が標榜した「守り勝つ野球」の開花。エースの戸郷翔征に加え、前年に4勝と不振だった菅野智之の華麗なるV字回復。強固なブルペン陣の形成に「捕手3人制」の確立、走攻守に高いレベルで躍動したセカンド・吉川尚輝の覚醒などなど、優勝の要因は様々。むしろ、それらが有機的に結びつき、成し遂げた栄冠とも言えそうです。

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「もう一つ、大事なところがあるんですよ」

 G党のスポーツメディア関係者は、陰の立役者についてこう答えてくれました。

「かつてクリーンアップを形成した吉村禎章執行役員編成本部長国際担当兼国際部長が率いる『国際部』の方々の活躍ですよ。彼らがチームの危機を救ったからこそこの秋、巨人ファンは笑顔でいられるんです」

 今でこそ称賛の対象ですが、開幕直後は「オドーア電撃帰国」で、ファンの落胆を招いたものでした。

「メジャー通算178本塁打の金看板をひっさげ、外野のレギュラー候補として来日したオドーアでしたが、オープン戦では34打数6安打の打率.176。安打のうち内野安打が3本で0打点、0本塁打と全く打てず、阿部監督は開幕直前に2軍再調整を命じました。するとこれを不服として、帰国してしまった。今思えば、『元メジャーリーガーだから』と特別扱いすることなく、阿部監督が毅然と対応したことが、今年の優勝につながっているんです」(前述の関係者)

 円安のご時世。有能な助っ人がジャパンマネーを求めて続々と来日するような時代ではありません。しかし途中加入のエリエ・ヘルナンデスが56試合に出場し、打率.294、8本塁打、30打点と躍動。苦しむチームの光となり、全力プレーで活気づけたのです。

 同じく途中加入のココ・モンテスも勝負の8月に月間打率.358と打ちまくり、負傷で離脱したヘルナンデスの穴を埋める活躍ぶり。「巨人の途中加入助っ人は当たらない」を覆すこのスカウティングは、称賛されて然るべきでしょう。

「打者だけではありません。投手陣でも先発の一角を占めた左腕のグリフィンは20試合に先発しましたし、救援陣の一角を占めたバルドナード、ケラーの働きも十分なものでした。獲得だけでなく、彼らがポジティブにプレーへと専念できるよう、環境を整えるのも国際部の大きな役割。見事にやり切ったと言えるでしょう」

 編成と現場が風通しの良いコミュニケーションを取れることこそ、強いチームの象徴。今季の阿部巨人は、目標に向かって全てが一つになれる組織だったのです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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