9月7日、世界ユース選手権のリード・ユースB(2002、2003年生まれ)決勝が行われた。女子の1位は森秋彩、2位は谷井菜月、3位は伊藤ふたばと、ボルダリングに続いて日本勢が表彰台を独占。男子では西田秀聖が3位入賞を果たした。

 ユースB女子がまたもや快挙を達成した。しかも、完登者は表彰台に並んだ3人のみという日本勢の完全制覇でのワンツースリーフィニッシュだ。準決勝から森が1位、谷井が2位、伊藤が4位通過と流れはあった。そして決勝で先陣を切ったのは4番手の伊藤。それまで菊地咲希の35+が最高だったが、伊藤はあっという間に高度を伸ばす。最後のTOPホールドは思い切り伸ばした指先でギリギリ止め、クイックドローにロープをかけて完登。喜びを爆発させた。すると好調の7番手、谷井も35地点を難なく突破し、最後まで危なげなく完登を達成する。最後に登場した森は終盤に差し掛かるムーブでやや苦戦するもしっかりと立て直してこちらもフォールすることなくフィニッシュ。3人が完登で並んだが、カウントバックで準決勝の順位が反映。森が初の世界ユースで頂点に立った。

 一方、男子は決勝に13人が残るという大激戦で、日本からは西田、川又玲瑛がファイナリスト入り。そして決勝でも拮抗した展開に会場が大いに湧く。10番手のゼンダー・ウォーラーが40+というゴール目前のところでフォールすると、続く西田はTOPホールドに手を触れる41+まで到達。暫定トップに立った西田だったが、次のコリン・ダフィーがさらに上をいき完登を達成。最後のアルベルト・ギネス・ロペスもTOPホールドをほぼ掴みかけたが止めることができず、西田と同スコアの41+で2位。唯一の完登となったダフィーが世界ユース初優勝に輝いた。

 ボルダリングに続いてリードでもメダルラッシュとなったユースB。8日にはユースAとジュニアのリード決勝が行われる予定。ジュニアではボルダリングでワンツーフィニッシュを飾った緒方良行、楢崎明智の2人がリードでも表彰台に上がることができるかに注目だ。

 なお、4日に終了したスピードのジュニア、ユースBでは、抜井が決勝トーナメントに進んだのが日本勢最高だった。

男子表彰台=左からアルベルト・ギネス・ロペス、コリン・ダフィー、西田秀聖

<リード男子・決勝>

1位 TOP コリン・ダフィー(米国)
2位 41+ アルベルト・ヒネス・ロペス(スペイン)※準決勝1位
3位 41+ 西田 秀聖 ※準決勝3位
4位 40+ ゼンダー・ウォーラー(米国)
5位 36+ 川又 玲瑛 ※準決勝5位
6位 36+ ニコロ・バルドゥッチ(イタリア)※準決勝8位、タイム差
7位 36+ ハーミッシュ・マッカーサー(イギリス)※準決勝8位
8位 35+ ティム・ビュッチャー(スイス)
9位 34+ オンドレ・スレザク(チェコ)※準決勝7位
10位 34+ ヨハネス・ホッフェー(オーストリア)※準決勝8位、タイム差
11位 34+ コナー・ハーソン(米国)※準決勝8位
12位 29+ ヴィクター・ボードランド(カナダ)※準決勝5位
13位 29+ ノエ・モトー(フランス)※準決勝8位
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14位 抜井 亮瑛
32位 竹田 創

<リード女子・決勝>

1位 TOP 森 秋彩
2位 TOP 谷井 菜月
3位 TOP 伊藤 ふたば
4位 35+ カミール・プジェ(フランス)※準決勝3位
5位 35+ 菊地 咲希 ※準決勝8位
6位 33+ ルーチェ・ドゥアディ(フランス)※準決勝6位、タイム差
7位 33+ ルーシー・ワティヨン(ベルギー)※準決勝6位
8位 32+ ヴァンダ・ミチャルコヴァ(スロバキア)

<スピード男子ジュニア・決勝>

1位 カルロス・グランジャ(エクアドル)6秒39
2位 イ・スンボム(韓国)6秒43
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17位 楢崎 明智 8秒20
22位 原田 海 8秒33
36位 緒方 良行 9秒51
42位 中上 太斗 10秒04

<スピード女子ジュニア・決勝>

1位 ダリア・カン(ロシア)0秒01
2位 エリザベタ・ イヴァーノヴァ(ロシア)fs
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37位 田嶋 あいか 16秒13
41位 高田 こころ 16秒83

<スピード男子ユースB・決勝>

1位 ヤコポ・ステファーニ(イタリア)8秒06
2位 アントン・クルバ(ロシア)8秒46
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12位 抜井 亮瑛 8秒65
29位 川又 玲瑛 10秒42
31位 竹田 創 10秒88
43位 西田 秀聖 12秒29

<スピード女子ユースB・決勝>

1位 ポリーナ・クラーギナ(ロシア)8秒84
2位 ダリア・ポターポヴァ(ロシア)9秒25
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34位 伊藤 ふたば 13秒98
35位 谷井 菜月 14秒05
43位 森 秋彩 15秒39
51位 菊地 咲希 16秒95

※1・2位選手のタイムは決勝記録
※日本人選手のタイムは今大会の最高記録

CREDITS

篠幸彦 /

写真

窪田美和子/アフロ /(公社)日本山岳・スポーツクライミング協会