遠藤は23歳と若く、欲しがる球団がありそうだ(C)産経新聞社 両リーグともに優勝チームが決まり、戦いの舞台がプレーオフに移ろうとしているNPB。ファンの関心はクライマックスシリーズだけではなく、戦力外通告された選手たちにも向けられて…

遠藤は23歳と若く、欲しがる球団がありそうだ(C)産経新聞社

 両リーグともに優勝チームが決まり、戦いの舞台がプレーオフに移ろうとしているNPB。ファンの関心はクライマックスシリーズだけではなく、戦力外通告された選手たちにも向けられている。各球団の戦力外通告に関する情報が連日報じられている中、阪神が加治屋蓮、高浜祐仁、岩田将貴、遠藤成、片山雄哉と来季の契約を結ばないことを発表した。

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 これには阪神ファンのみならず、プロ野球ファンからも驚きの声が上がっており、それだけ予想外の人選だったことがうかがえる。加治屋は昨シーズン51登板、防御率2.56とリリーフ陣を支え、38年ぶりの日本一に貢献した1人だ。今シーズンは13試合の登板に留まり、防御率は4.50と安定感を欠いたが、2軍では29試合に出場して防御率は0.68と十分すぎる成績を残した。

 しかし、阪神は漆原大晟、浜地真澄、岡留英貴、石井大智など右の若いリリーフ投手が充実している。2軍で好成績を残しているとはいえ、現在32歳の加治屋が割って入ることは容易ではない。それでも2軍では無双しており、獲得に乗り出す球団は少なくないだろう。

 岩田は2020年に九州産業大学から育成選手として入団した26歳の変則サウスポー。2022年に支配下選手登録され、今シーズンは2軍で46試合に登板して防御率2.11と安定感を見せたが、1軍登板は叶わないまま非情宣告を受けた。

 2軍で結果を残しながらも戦力外を受けた岩田ではあるが、リリースポイントの低いサイドスローは左打者からすれば厄介でしかない。巨人の高梨雄平のような左キラーになれるポテンシャルは備えており、左のリリーフが足りていないチームは興味を示すかもしれない。

 そして、遠藤は恐らく多くの阪神ファンを驚かせた人選と言える。内野ならすべて守れるユーティリティプレイヤーの高卒5年目は今シーズン、1軍出場はなかったもののファームで126試合に出場。最高出塁率.392、30盗塁と来シーズンの飛躍を予感させる数字を記録した。

 中野拓夢や木浪聖也のライバルとなり、チーム内の競争を促進してくれることが期待されていただけに、SNSでは遠藤が構想外であることに対して疑問をぶつける声が散見されている。ただ、遠藤はまだ23歳と若い。他球団が2~3年後の主力として獲得する可能性は低くない。

 プレーオフはもちろん、今回構想外と告げられた選手の動向にも注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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